2020 11.13 fri

常夏ハワイに年末気分
ウィレライキの
真っ赤な実

Winter Is on its Way!
Wilelaiki Tells You Holiday Season Is Coming
BIG ISLAND BEES

常夏ハワイで、年末の訪れを感じさせるのがクリスマスベリーの赤い実。秋に白い可憐な花をつけ、写真のような鮮やかなベリーを実らせます。「プラジリアンペッパーツリー」という名でも知られる南米原産の木で、装飾目的でハワイに持ち込まれたといいます。ハワイでの呼び名は「ウィレライキ」。これは、ウィリアム・ライスというハワイ島に実在したパニオロ(ハワイのカウボーイ)に由来します。彼は自分のカウボーイハットをこの赤い実で飾っていたということで、彼の名にちなんで「ウィレライキ」と呼ばれるようになったのです。

新米ならぬ、新はちみつ

非常に生命力の強いウィレライキ、そこらじゅうでぐんぐん育ってしまうために牧場主などからはうとまれている存在。しかしその花蜜に由来するはちみつは、世界中のグルメから注目されるアイテムなのです。
「結晶化しにくいから扱いやすいの。私も日常使いのはちみつとして重宝してるわ」
ハワイ島のはちみつ生産者「ビッグアイランドビーズ」のウェンディはそう話します。黄金色の美しい蜜で、「ペッパーツリー」の名の通り後味にほのかにスパイシーさを感じさせるのが特徴です。その年の天候にもよりますが、毎年9月から10月に収穫。ちょうど今頃の時期にその年の初物が出回るというスケジュールです。

これからの季節の強い味方

非常に抗酸化作用が高いということを以前の記事でもご紹介しましたが、原産地のアマゾンでもウィレライキのすべての部位が、さまざまな医療行為に活用されていたといいます。
「赤い実の抽出液は、抗生物質にも抵抗力のあるバクテリアの活動を弱める力があるの」
皮膚の炎症などにもこの抽出液が使われていたのだとウェンディが教えてくれます。
「すぐにはびこる厄介者として知られるウィレライキだけど、痛風、目の炎症、結核、リウマチ、潰瘍、外傷など、本当にいろいろな症状の治療薬として使われてきた歴史があるのよ」
現代のブラジルでも、乾燥した幹と葉は、心臓病やさまざまな炎症に処方されているといいます。
「でも、一般の人がウィレライキで自作のレメディを調合するのはおすすめできないわ」
ウェンディは続けます。
「その点ウィレライキハニーなら、安全だし何よりもとってもおいしい。はちみつは咳やのどの痛みに効果があるとされているけど、ウィレライキはもってこいね!」
北風が勢いを増すこの季節、一家にひと瓶、ウィレライキハニーはいかがですか。

Photo by Big Island Bees

BRAND ブランド紹介

BIG ISLAND BEES
ビッグアイランドビーズ ハワイ島

1年を通じて花の咲き乱れるハワイ島から、非加熱・無ろ過のはちみつを送り出すブランド。3代にわたり養蜂を営むガーネット&ウェンディ夫妻が運営しています。季節に合わせて蜂の巣箱を移動させ、マカダミアナッツ、オヒアレフア、ウィレライキ(クリスマスベリー)など、ハワイならではの花の単一蜜を中心に製造。 個性的なフレーバーハニーもラインナップ。