ハワイ島・ヒロに本拠地を構えるBig Island Coffee Roasters(ビッグアイランド・コーヒー・ロースターズ)。直営カフェの外観や内観、製品にはイノシシのマークが付いています。コーヒーとは関係なさそうなこの不思議、かつインパクトのあるロゴ。これには共同オーナー、ケリー・スチュワートとブランドン・ヴォン・ダミッツのディープな思いが込められているのです。
※ビッグアイランド・コーヒー・ロースターズについての紹介記事はこちらからどうぞ。
ハワイコーヒー業界のロックスター、ビッグアイランド・コーヒー・ロースターズとは
「私たちがロゴを発表した時、驚いた人たちもいたわ。それまでハワイのブランドは、パラダイスという楽園の理想的なイメージを前面に押し出していたから。でも、裕福とは言えないプナ地区で農業をしていた私たちは、ハワイの違う一面を知っていたの。そこでは必死に働いて、自立心と創意工夫に富み、たくましく生活する人々がいる。これが、私たちがイノシシを選んだ理由の一つなのよ」とケリー。

二人のロゴへの強い想い
野生のイノシシは、800年以上前に最初のポリネシア人たちが新しい土地で生きるために家畜として、様々な植物と共にハワイに持ち込んだ歴史があり、ケリーたちが購入したプナの農園に出没する馴染みの存在でした。ハワイの物語では、火山地帯の過酷な環境の中で生き抜く強靭さや適応力のシンボルとしても位置付けられるイノシシ。
泥だらけで汚いように見えてもイノシシは「リアル」を象徴し、野生に存在する「本質的な美そのもの」である。二人はこれをロゴに表現したかったのです。
この牙の生えたイノシシの入った異色のロゴは、数年の困難な時間を乗り越えて、2013年にハワイ州ステートワイドカッピング競技でグランドチャンピオンを獲得したすぐ後に決定しました。デザイナーがたまたま提案したイノシシは、元々ロゴの一部になる予定ではなかったものの、ケリーとブランドンは、二人のルーツ、人々の精神、ハワイ島の火山の景観、ハワイの過去と未来の交差、これら全てをこのイノシシが象徴していると感じ、一目惚れしたのでした。

「プナで生き残るために必要な精神力と不屈の精神を体現することを目指して、デザイナーと共にイノシシのデザインを仕上げていったわ。本当に良いものが生まれるまでにはそれ相当の時間がかかるように、友好的でも獰猛でもない、野生的でありながらも共存し、過去と未来、原生種と外来種、まるで二つの世界の狭間に佇むイノシシが出来上がるまでに、何度も試行錯誤を重ねたの」
そして遂に、一度見たら忘れられないような、アイコニックなビッグアイランド・コーヒー・ロースターズのロゴが誕生したのでした。
※ビッグアイランド・コーヒー・ロースターズの始まりについてはこちらから。
マニフェステーションで引き寄せたハワイ島コーヒー農園との運命の出会い-前編





