豚肉をほぐしたハワイの伝統料理、カルアポーク。本来、地中の窯で蒸すこの一品を、家庭で挑戦できるレシピにアレンジしてみました。
「ハワイを代表する伝統料理であるカルアポークを使ったレシピは、これまでも何度か紹介してきたよね。でもさ、自分でオリジナルのカルアポークをつくってみたい、なんて思ったことない?」
元ハワイアンレストランのシェフ・ボビー青木さん、今日のテーマは直球のハワイ料理ですね。たしかに。蒸すことで旨みがぎゅっと凝縮したカルアポークはいろいろな料理で活躍しますが、それ自体をつくってみたことって…ないですね。でも、あれって土の中に穴を掘り、熱した溶岩石に豚を丸ごとのせてティーリーフでふたをして…みたいな手順じゃなかったでしたっけ? 家庭でできます?
「もちろん、まったく同じ調理法では難しい。でも、かたまり肉とティーリーフを使って、かなり近しいものが一般的なキッチンでもつくれることを発見したんだよ」
おうちでカルアポーク
(材料) ※つくりやすい量
・豚肩ロース 約1kg
・コナシーソルト ハワイコナディープシーソルト 15g
・ティーリーフ 4枚
※アルミホイル、また必要に応じてタコ糸を用意
(つくり方)
1.豚肩ロースの表裏に、包丁で深さ1㎝程度の切り込みをそれぞれ5か所程度入れる
2.1の全体にハワイコナディープシーソルトをまんべんなくすり込む
3.オーブンを160℃に予熱する
4.ティーリーフの固い芯の部分を切り取る
※このとき、葉をふたつに切り分けない。中心の芯のみ三角形に切りとる
5.ティーリーフの表(ツルツルした緑色の濃い方)を上にして、端が重なるように2枚並べる。その上に交差するように、同じように端が重なるように2枚並べる
6.5の中心に2の豚肉を乗せ、葉で包み込むようにして上部で端を結ぶ
※葉を結ぶのが難しい場合は、全体をタコ糸で縛る
7.6の全体をアルミホイルで包む
8.7を3で予熱した160℃のオーブンで約2時間焼く
9.8を一度オーブンから出し、竹串で刺す。出てくる肉汁が透明であれば焼きあがり。赤色の場合は、再度オーブンに入れて肉汁が透明になるまで焼く
10.肉をオーブンから取り出し、アルミホイル、ティーリーフを外す
※やけどに注意
11. 9の肉をフォークでほぐす
さっそくいただきます。味つけは、シンプルにハワイコナディープシーソルトだけですか。でも…うん! 凝縮した旨みが最高です! ティーリーフで包んでいるから、香りもものすごく豊か。これは、本場の味に引けをとりません。
「でしょ? 日本でティーリーフが手に入るか心配だったんだけど、本当に便利な世の中だよね。検索してみたら、結構ネットで販売されていて。どうしてもない場合は、アルミホイルで包んで焼くだけでもプルドポークはできあがるけどね」
いや、でもこの香りがあってこそのカルアポークですよね。ぜひ皆さんもティーリーフありで挑戦してみてください。