いつもとっておきのレシピを伝授してくれる、元ハワイアンレストランのシェフ・ボビー青木さん。前々回は手づくりリーヒンパウダー、そして前回はそれを使った絶品サラダドレッシングを紹介してくれました。こうなってくると、さらなる欲が出てくるのが人間というもの。ボビーさん、まだほかに隠し持っているんじゃないですか? リーヒンパウダーを使ったアレンジレシピ。
「なになに、その尋問みたいな言い方は。まあでも、僕もちょうどもう一品紹介したいと思ってたんだよ。お肉料理にぴったりの、リーヒン活用法」
リーヒンとお肉ですか? まったく想像がつきません。でも、未知の世界ほど興味をひかれるものはないってもんですね。さっそく今日も、先生お願いします!
リーヒンバター
(材料)※つくりやすい量
・バター 100g
・リーヒンパウダー 15g
・パセリ(みじん切り) 5g
・レモン汁 数滴 ※お好みで調整してください
・コナシーソルト ハワイコナディープシーソルト 少々
(つくり方)
1.バターを常温に出し、約1時間おいておく
2.1をボウルに入れ、パセリを混ぜ合わせる
3.2に数回に分けてリーヒンパウダーを入れ、混ぜ合わせる
4.3にレモン汁とハワイコナディープシーソルトを加えて、さらに混ぜ合わせる
5.4を棒状に成形し、ラップで包む
6.5を冷蔵庫で2時間ほど冷やす
へぇ~、バターにリーヒンを練り込むんですね。パセリバターはたまに見かけますが、そこに梅の香りをプラスするってわけですか。
「そうそう。隠し味にレモンの酸味も加えつつ、ハワイコナディープシーソルトで塩味の輪郭をきりっと引き締めるのがポイント。シンプルだからこそ、そのあたりをきっちり計算して仕上げているんだ。ほら、肉が焼けたよ」
うーん、なんとも香ばしいいいにおい! そこにリーヒンバターをひとかけ…。ああ、みるみる溶けると共に立ち上るバターの香りがたまりません。あ! ボビーさん、もう食べてる。
「いや~、やっぱり最高だね。脂のジューシーなステーキでも、さわやかな梅の風味でぱくぱく食べられちゃうよ」
…本当です! バターと梅のタッグがこんなに相性抜群だなんて。そして、それが肉とコラボした瞬間の掛け算の妙。いやはや、今回もお見事でした。