おみやげとしても人気の高いフレーバーコーヒー。ちょっとした工夫で、驚くほど味わいが変わります。最適な抽出方法を、プロが伝授。後編。
フレーバーコーヒーも、淹れ方に少し気を配るだけで格段においしく、自分好みに淹れることができる―-。前回の記事でそう教えてくれたのは、コーヒーのプロ、ロッシ国枝さんです。
強い香りは、溶かしきらない
「前回は、フレーバーコーヒー抽出に関する基本セオリーをお伝えしました。でも、ひと口にフレーバーコーヒーといっても、その香りや強さはさまざま。そこで注意したいポイントについてご説明します。ハワイのおみやげでもそうなんですが、かなりフレーバーの香りの強い商品がありますよね? それを、前回学んだ原則通りの抽出方法で淹れると、フレーバーの香りばかりが立って、コーヒーの味が感じにくくなる可能性が高いです」
なるほど、その場合はどんな抽出方法が適しているのでしょうか。
「一般的な、三角形の透過式ドリッパーで、さーっとお湯を通過させるのがベスト。湯温も88℃程度の低めに設定して、フレーバー成分を完全に溶解させないようにするのがポイントです」
優しい香りのアルフレッズコーヒー
その点、bowlで扱っているアルフレッズコーヒーのフレーバーコーヒーは、比較的香りが控えめ。浸漬式ドリッパーを使って、華やかにフレーバーを引き出すのがおすすめだと国枝さんは続けます。
「ベース豆の30%に、オアフ島ワイアルア産を使用しているアルフレッズのフレーバーコーヒー。豆自体の風味も楽しみつつ、フレーバーが楽しめる点が最高ですね」
そんなアルフレッズ・フレーバーコーヒーのラインアップは5種類。味の違いをご紹介しましょう。
・セクシークリーミーバニラ
スイーツを食べているかのように、力強いバニラが豊潤に香る贅沢な一品。甘いアロマのあとに追いかけるコーヒーの苦みとのバランスがたまりません。
・ハレクラニブレンド
コーヒー自体のボディをしっかりと感じさせつつ、ほのかなバニラのアロマが上品な印象。
鼻に抜ける香ばしい香りが特徴的で、あと味すっきりとした飲み心地です。
・フラバニラマカダミア
コーヒー自体のもつ上質な酸味と、バニラとマカダミアナッツの甘いアロマのバランスが絶妙。高級アイスクリームを思わせる、濃厚な甘みが存分に味わえる一品です。
・ハウピアココナッツ
ハウピアとは、ココナッツの果肉を使ったハワイの伝統的スイーツのこと。その名の通り、ココナッツ本来のクリーミーな甘みが特徴で、幸せな余韻が口の中に広がります。
・サンセットミルクキャラメル
砂糖を焦がしてつくる、キャラメル。この甘くて香ばしいアロマが、コーヒーの苦みとベストマッチしたアイテムです。ミルクと砂糖を加えても、また違った味わいが楽しめます。