「ハロウィンといえば、何はなくともまず、パンプキン。パンプキンクッキー、パンプキンチョコレート、パンプキンパイ…。色はかわいらしいし、間違いなくおいしいんだけど、どうも決め手に欠ける気がするんだよねぇ…」
元ハワイアンレストランのシェフ・ボビー青木さん、今日も何やらぶつぶつ独り言。おばけかぼちゃが踊る10月の街中で、ハワイらしいハロウィンレシピのアイデアを探そうと散々歩き回ったものの、どうにも妙案が浮かんでこない様子です。
「きっと、無理やり斬新なレシピをひねり出そうとするからよくないんだな。よし！ここは正統派パンプキンパイを、ハワイ産食材でバージョンアップしてみよう。シンプルなレシピでこそ、ハワイアンフードの魅力が生きるような気がしてきたぞ」
方向性が決まりさえすれば早いのが、ボビー流クッキング。それでは今日もまいりましょう。
ハワイアンパンプキンパイ
（材料）※18㎝ケーキ型1個分
・かぼちゃ（皮・わたをとったもの) 300g
・バター（常温に戻しておく) 30g
・グラニュー糖 50g
・卵 1個
・牛乳 50ml
・ビッグアイランドビーズ オヒアレフアハニー 大さじ１
・シナモンパウダー 小さじ1/2
・カウアイクッキー マカダミアショートブレッド 8枚
・レーズン 15g
・コロアダークラム 50ml
※以下、お好みでトッピングに
・バニラアイスクリーム
・マノアチョコレート カカオニブ
・ビッグアイランドビーズ オヒアレフアハニー
（つくり方）
＜自家製ラムレーズン＞
１．お湯を沸騰させ、レーズンをさっと湯通しする
２．水分をしっかりとふき取ってから保存容器に入れ、コロアダークラムを注ぎ入れて一晩おいてから取り出す（ダークラムは、あとで使うのでとっておく）
＜パンプキンパイ＞
１．かぼちゃを耐熱容器に入れてふんわりとラップをかけ、やわらかくなるまで電子レンジで加熱する
２．１が熱いうちに、バター、グラニュー糖を少しずつ加え、つぶしながら混ぜる
３．卵を溶き、２に少しずつ加えながら混ぜる。同様に牛乳も少しずつ加えながら、全体がなめらかになるまで混ぜる
４．３にラムレーズン、オヒアレフアハニー、シナモンパウダーを加えて、ざっくりと混ぜ合わせる。
５．マカダミアショートブレッドをジッパー付き保存袋に入れ、上から麺棒でたたいて細かくする
６．５に、レーズンをつけておいたラムを入れて、全体がしっとりするまで混ぜ合わせる
７．ケーキ型の底にクッキングシートを敷く（底が取り外せるタイプのケーキ型の場合は不要）
８．６をケーキ型の底に敷き詰める
９．４のパンプキンフィリングを流し入れる
10．オーブンを予熱220℃に温め、180℃で約50分焼く(表面に焼き色がつく程度を見安に調整する)
11．オーブンから取り出し、粗熱がとれたら型から外す
12．カットし、お好みでバニラアイスクリーム、カカオニブ、オヒアレフアハニーを添える
カウアイクッキーのマカダミアショートブレッドと、これまたカウアイ島のコロアラムで、パイの底のクッキー生地をつくるとは、ボビーさん考えました。さらに希少なハワイの白いはちみつ・オヒアレフアハニーを生地に練り込み、仕上がりにもひと回し、ふた回し。さっそくひと口、添えられたバニラアイスとカカオニブと一緒に頬張れば…これは！ 言葉にならないおいしさです。素朴な味ながらも、それぞれの食材の上質さがお互いを引き立て、これまで食べたことのないようなエレガントな味わいのパンプキンパイです。
「いや～、まいったな。思いつきレシピが、こんなにうまくいっちゃうなんて…」
みんなのおいしい笑顔に、ニヤニヤが止まらないボビーさん。でも、うまくいくか内心ドキドキだったこと、おでこの汗でバレバレですよ。