ハワイ島サウスコナ地区に位置するコーヒー農園、Aloha Star Coffee Farm (アロハ・スター・コーヒー・ファーム)。メキシコ出身のアルマンド・ロドリゲスと、ドミニカ共和国出身のカリナ夫妻が、彼らの両親と息子のエリアスと3世代一丸となって経営しているコナコーヒー農園です。
ハワイコーヒー組合(Hawaii Coffee Association (HCA))や、北米の非営利団体が主催するグッドフードアワーズ(Good Food Awards)などで何度も受賞歴のあるコーヒーを「種からカップまで(Seeds to Cup)」というコンセプトのもと、大切に育て自家焙煎しています。
アロハ・スター・コーヒーファームの紹介はこちらから。
家族の愛がたっぷり!サウスコナのコーヒー農園 Aloha Start Coffee Farm
メキシコの貧しい地域で生まれ育ったアルマンド。「子供の頃はお店でおもちゃを買ってもらったことが一度もなくて、空き缶、棒、古いタイヤなどを使っておもちゃを作っていたんだよ。大人になって建築業を営んでいたときも、使いやすくて生産性の高い工具を自分たちで作って使っていたよ」
アルマンド一家がコーヒー農園をスタートさせたとき、コナコーヒーで有名にもかかわらず、コーヒー農園用の機械を扱っている地元企業がありませんでした。南米など他の国から輸入しないと機械は手に入らず、間に仲介業者を挟むと機械を買うのにも膨大なコストがかかってしまう現実に直面したのです。
そこで、焙煎機を持っている裕福な友人に頼んで機械を見せてもらうと、大金を払って手に入れた焙煎機なのに錆びていて、それほど複雑な構造をしていないことに気づいたアルマンド。
「前職でもの作りは習得していたから、友人の焙煎機を見てこれなら自分で作れそうだと思ったんだよね。ハワイの熱帯気候でも錆びず、友人の機械の3倍の量のコーヒー豆を一度に焙煎できるものを、友人が費やした値段の半分以下で作っちゃったんだよ」

牛乳用の缶をベースに手作りした焙煎機は、今でも自宅の庭の小屋内に置いてあリます。焙煎を始めた当時はいくつかの問題に直面したものの、それは機械のせいではなく焙煎をするスキルの問題でした。それまで自分で焙煎したことのなかったアルマンドは、独学で学び、既製品の焙煎機を買えるようになるまでの5年間、自作の焙煎機を使い続けたのでした。
実は、当時アロハスターコーヒーとして受賞歴のあるコナコーヒーを生産するために使用していた機材の多く、ウェットミル(果肉除去機)や乾燥棚などを含めて、自分たちで作ったものだったのです。
「貧しい環境に生まれたことは、時には恵みでもあると思っています。自分は、貧しいことで人間性が磨かれ、変化に柔軟に適応することができた。懸命な努力が報われた時には、より深い感謝の気持ちを抱くことができるんだよ」と語ってくれたアルマンドは、過酷な環境を生き抜いたとは思えないほど素敵な笑顔でいつも出迎えてくれます。
「どんな時でも学びがある」と、今でも日々勉強の日々を送っているというアルマンド&カリナ夫婦のコーヒーは、2015年にブランド設立して10年以上経った今でも進化し続けているのです。
アルマンドが初めて飲んだ自分のコーヒーの感想記事はこちらから。
自分のコーヒーを初めて飲んだ日





