2025 11.25 tue

マニフェステーションで引き寄せたハワイ島コーヒー農園との運命の出会い – 後編

A fateful encounter with a coffee farm on Big Island, drawn to them through manifestation - Part 3
BIG ISLAND COFFEE ROASTERS

ハワイ島ヒロに直営カフェ兼焙煎所を構える人気コーヒーブランド、Big Island Coffee Roasters(ビッグアイランド・コーヒー・ロースターズ)。共同創業者であるケリー・スチュワートとブランドン・ヴォン・ダミッツが、マニフェステーションを行って運命的に出会った物件が、ハワイ島プナにあるコーヒー農園でした。破格の値段に「詐欺なのでは?」と疑うも、ハワイ島へ行って実際に農園の存在を確認し、購入を決意。

農園でのリアルなサバイバルライフと前オーナーが淹れた不味いコーヒー

農園の前オーナーのボブはオクラホマ出身の74歳で、引退を強く希望していました。そのため、ローンはボブが借入れてくれて、ケリーとブランドンは5年かけてボブに借金返済するという特待遇で、不動産取引がクローズしたのでした。

ボブは花の売買ビジネスを二人に教えてくれ、そのビジネスでボブへの借金を返済していたものの、それ以上の利益にはならず、鶏を育てては卵を得、羊やイノシシは自分たちで締めて食用にし、菜園ではブロッコリー、枝豆、ケール、コーン、カリフラワーなどたくさんの野菜を育ててほぼ自給自足の生活をしていました。さらには、ボブが去った時に置いていった大量のガラクタや物品(30年分の古い工具や、錆びたメタル、大量の古い服にフォトアルバムなど)を片付けるのに2年半以上を要したという二人。

しかも、「ボブが淹れてくれたコーヒーは美味しくなかったのよ!」とケリー。コーヒーの木を育てたことも、豆の乾燥プロセスをしたことも、焙煎をしたこともなかった二人は、ボブの大量の私物に囲まれながら、その原因を探るためにリサーチを重ねていきました。

プナは活火山があることで有名で、この農園は約500年前に流れた溶岩の上にありました。溶岩が砕けてできた土の上に、たくましくコーヒーの木が生えていたのです。幸いにも、生物学のバックグラウンドと農業経験がある二人。農園の1500本のコーヒーの木は良い状態であり、ボブのコーヒーが不味い原因は、プロセスの問題であることがわかってきました。

コーヒーの木を育てるところから1カップのコーヒになるまでの工程を数年かけて学び、練習して作ったコーヒーは友人たちに分け与え、近隣の農家と練習用のコーヒーを食べ物と交換して取得したりもしました。

コーヒー農園経営のノウハウについての主な情報源は、食品や飲料の世界企業「ネスレ」が発行しているコーヒー農園のためのガイドブック。「まるで先生のいない学校に通っているような状態で、良い成績と言えば、自分たちのコーヒーが売れることを意味したの」と当時の様子を表現する二人。極限まで実験を行なっては失敗を繰り返し、あらゆることを試したのでした。

そして2013年。3年間かけてコーヒーの木の栽培、プロセス工程、焙煎を学び、舌を研ぎ澄ましてコーヒーの多様性を味わえる能力を身につけた二人は、ついに収入源となっていたフラワービジネスを閉じ、コーヒー一本に絞ったのでした。その年、ビッグアイランド・コーヒー・ロースターズは誕生し、コーヒー豆を審査員会に出品するようになりました。

また、継続して地元の農家と交流を交わしていきました。自ら学んだ経験を活かして、他の農家と協力し、彼らのコーヒー豆をも焙煎して、ハワイの他のエリアからもコーヒー豆を買うようになったのです。

プナ地区で初めての偉業。州のコーヒー競技会でグランドチャンピオンを獲得!

そしてサプライズニュースが舞い込んできたのが2013年7月。二人が出品したコーヒーがハワイ州ステートワイドカッピング競技会でグランドチャンピオンになったのです!コナコーヒーでもカウコーヒーでもないコーヒーがこの競技会でチャンピオンになったのは前代未聞。ケリーとブランドンは、一夜にしてハワイアンコーヒー業界のロックスターとなり、「プナコーヒー」が世に知れ渡るきっかけをつくったのでした。

プナを有名にしたとして、上院議員から証明書を授与され、USDA(アメリカ合衆国農務省)からもその貢献が認められ助成金が下りた二人は、ハワイ島東岸で初めてのグレーディングマシーン(コーヒー豆選別機)を購入。他の地元農家の品質管理をサポートし、クオリティー向上に貢献することができるようになりました。

二人のマニフェステーションから始まった数年に渡るコーヒー農業の苦悩とチャレンジはついに報われ、現在はハワイ島ヒロに直営カフェ兼焙煎所を本拠地にし、従業員20人以上のビジネスへと成長しました。

ビッグアイランド・コーヒー・ロースターズは、ハワイで最も受賞歴のあるスペシャルティコーヒーロースターとして、アメリカのすべての州と世界13ヵ国で愛されるように。また、年間200万ドル(約3億円)以上のコーヒーをハワイの農家から直接購入し、継続して地元農家へのサポートも行なっています。

BRAND ブランド紹介

BIG ISLAND COFFEE ROASTERS
ハワイ島

ビッグアイランド・コーヒー・ロースターズは、共同創業者のケリー・スチュワートとブランドン・ヴォン・ダミッツが2010年に購入したハワイ島・東南の活火山に近いプナ地区にあるコーヒー農園を元に、2013年に創業したコーヒーメーカー。現在は、ヒロに直営カフェ兼焙煎所を本拠地に、ハワイで最も受賞歴のあるスペシャルティコーヒーロースターとして、少量で焙煎されるフレッシュなコーヒーを日々届けています。