2019 05.21 tue

幻のホワイトハニー?
悲恋伝説をもつ
レフアのはちみつとは

Hawaii’s Well-known Tragic Legend
This Is the Story of Ohia and Lehua
BIG ISLAND BEES

「オヒアレフア」をご存知ですか? ハワイ島の島の花とされている、赤くてブラシ状のユニークな花です。いまだ火山活動が活発なハワイ島。オヒアレフアは非常に生命力が強く、溶岩が流れた荒涼とした場所に最初に自生してくる植物のひとつです。黒い大地に真っ赤な花が咲く様子は、ハワイならではのビビッドな風景。順応力が非常に高く、生育環境によって数十cmから数十mの大木にまでその背丈を変化させます。

「オヒア」と「レフア」の悲恋伝説

このオヒアレフア、正確には樹の部分を「オヒア」、花の部分を「レフア」と呼びます。なぜこのようなネーミングなのかというと、そこにはハワイに伝わる悲しい伝説が関係しています。
仲睦まじい恋人同士だった青年オヒアと娘レフア。しかし、容姿端麗だったオヒアに、火山の女神ペレがひと目惚れしてしまいます。自分の恋人になれと迫るペレでしたが、レフアへの愛を誓ったオヒアの気持ちはなびきません。怒ったペレは、オヒアを森の樹に変えてしまいます。泣きながらオヒアを探して森の中をさまよい歩くレフア。すると森には雨が降り続き、太陽の光が届かなくなってしまいました。それを見たハワイの神々は、ふたりがずっと一緒にいられるようにと、レフアをオヒアの樹に咲く花に変えてあげたというのです。いまでもハワイでは、レフアの花を手折ると、オヒアから引き離されたレフアの涙で雨が降るといわれています。

お砂糖代わりに紅茶にも

ハワイでは、このレフアの花の単一蜜「レフアハニー」がつくられています。ハワイ島キャプテンクックのハニーメーカー「ビッグアイランドビーズ」でも大人気の商品です。冬から春はマカダミアナッツファームで蜜を集めたみつばちたちを、春にはオヒアの森に移動します。瓶詰めされたレフアハニーは結晶化した美しい白。別名「幻のホワイトハニー」ともいわれる所以です。香りは上品で繊細な味わいなので、砂糖の代わりに紅茶に入れても茶葉の香りを邪魔しません。トーストやパンケーキにももちろんぴったりです。
悲恋の末に恋人とずっと一緒に過ごす時間を手に入れたレフアに思いを馳せながら、その甘いフレーバーをお楽しみあれ。

この商品にまつわる出来事

BRAND ブランド紹介

BIG ISLAND BEES
ビッグアイランドビーズ ハワイ島

1年を通じて花の咲き乱れるハワイ島から、非加熱・無ろ過のはちみつを送り出すブランド。3代にわたり養蜂を営むガーネット&ウェンディ夫妻が運営しています。季節に合わせて蜂の巣箱を移動させ、マカダミアナッツ、オヒアレフア、ウィレライキ(クリスマスベリー)など、ハワイならではの花の単一蜜を中心に製造。 個性的なフレーバーハニーもラインナップ。