「マウイアップカントリーのマスタードってさ、3種類もあるじゃない? 一番人気は、ガツンとした味わいの『マウイオニオンガーリックマスタード』なんだけど、それ以外に、『パイナップルマスタード』と、『マンゴーマスタード』もある」
元ハワイアンレストランのシェフ・ボビー青木さん、本日のテーマはマスタードの模様です。
「フルーツの入ったマスタードってことで、使い方がいまいちわからない、なんて声を聞くことも多い。でも、このさわやかな味わいは日本の商品にはなかなかないし、ぜひその特徴を生かして料理に活用してほしいんだよね」
なるほど。たしかに、そのマスタード2種類は、私もうちの冷蔵庫で眠ってしまうことが多いかもしれません…。
「なので今日は、このふたつを使った簡単レシピを紹介しようと思うよ。さっそくいってみよう!」
フルーツマスタードソースのカルパッチョ
(材料)※4人分
・鯛(刺身用) 150g
・ホタテ(刺身用) 6~8個
・コナシーソルト ハワイコナディープシーソルト ひとつまみ
・ブラックペッパー 小さじ1/6
・レモン果汁 小さじ1と1/2
・ディル 少々
<パイナップルマスタードソース>
・マウイアップカントリー パイナップルマスタード 大さじ2
・オリーブオイル 大さじ1
・レモン果汁 小さじ1/2
・酢 小さじ1
・ブラックペッパー 少々
<マンゴーマスタードソース>
・マウイアップカントリー マンゴーマスタード 大さじ2
・オリーブオイル 大さじ1
・レモン果汁 小さじ1
・おろしにんにく 小さじ1/2
・ブラックペッパー 少々
(つくり方)
1. 鯛を約5mmの薄切りに、ホタテはふたつに切る。キッチンペーパーで全体の水気を取り、キッチンペーパーを敷いたトレーに並べる
2.1にディープシーソルトとブラックペッパーを振り、レモン汁を鯛に小さじ1/2、ホタテに小さじ1かける。ラップをして30分ほど冷蔵庫で冷やす
3.パイナップルマスタードソース、マンゴーマスタードソースの材料をそれぞれ小鉢などに入れ、混ぜ合わせる
4.2を皿に盛り、鯛にパイナップルマスタードソース、ホタテにマンゴーマスタードソースをかける。ディルを飾る
え! お刺身にマスタードソースですか? 日本人には、なかなかできない発想です。
「そうかもしれないね。でもさ、欧米だとサラダドレッシングにマスタードが使われていることも多いし、そこに魚介類が具材として入っていることも多いじゃない? 合わないわけないんだよ」
たしかに、言われてみればそうですね。いただきます。…うーん、これは新しい! マスタードのピリッと感とフルーツのさわやかさで、すごく華やかな味わいです。
「でしょ。お刺身を先に塩、ブラックペッパー、レモン汁でしめるひと手間を加えてあるので、ソースに負けない下味がついているのもポイントなんだよ」
なるほど、シンプルな中にもこだわりの詰まったレシピなんですね。淡白な鯛には軽やかなパイナップル、旨みの詰まったホタテにはトロピカルなマンゴー、という組み合わせも絶妙です。今夜、白ワインを冷やしつつ、復習がてらにつくってみようかな。