いまやハワイを代表するおみやげのひとつとなった、コーヒー。しかし、もともとハワイに生息していた植物ではありません。いまから約200年前の1825年、カメハメハ2世のイギリス訪問に同行した総督が、その帰路にブラジルから持ち帰った苗が始まりでした。栽培が始まった当初は試行錯誤の連続でしたが、徐々に技術が向上。コナコーヒーはブルーマウンテン、キリマンジャロと並んで、世界三大コーヒーのひとつとして数えられるまでになりました。
3つの島、4つの商品。その違い
現在bowlでは、「アルフレッズコーヒー」ブランドのもと、複数産地の100%ハワイ産レギュラーコーヒーを販売しています。今回はその特徴と味の違いについて、詳しくご説明していきます。
・アルフレッズコーヒー 100%コナコーヒー ※写真右手前
言わずと知れた、ハワイを代表する高級コーヒー。ハワイ島の西岸、コナ地区で収穫されています。火山性の溶岩を含む土壌は水はけがよく、ミネラル豊富。コーヒー栽培に適した条件がそろっていることから、上質な豆が育ちます。苦みが穏やかなため、ローストレベルはやや深めにすることで香ばしく。同時にナッツのようなフレーバーと甘味が生まれ、やさしい酸味も特徴です。
・アルフレッズコーヒー 100%カウコーヒー ※写真左奥
ハワイ島でもうひとつ、忘れてはならないコーヒー産地が、島南部のカウ地区。マウナロア山の裾野にあたるエリアです。にもかかわらず、溶岩ベースの土壌が少ないことが特徴。肥料がよくなじむ赤土が、まろやかな味わいのコーヒー豆を育てます。コナに比べて酸味が少なく、まろやかでマイルドな口あたりでフルーティー。ブラックでも飲みやすい点が特徴です。
・アルフレッズコーヒー 100%カウアイコーヒー ※写真右奥
豊かな火山質の土壌、豊富な雨と日照時間に恵まれたカウアイ島。アメリカ一のコーヒー栽培面積と収穫量を誇ります。農園周辺には広大な森林エリアが残り、一帯を原始に近い状態に保っています。bowlで販売しているのは、カウアイコーヒーの中でもレッドカツアイ種。大地を感じさせるアーシーな味わいと、やさしい酸味が特徴です。
・アルフレッズコーヒー 100%マウイイエローコーヒー ※写真左手前
カウアイ島と同じく、マウイ島は豊かな火山土壌で降水量豊富。一年を通してたっぷりと日差しが降り注ぎます。西部・カアナパリ地区の栽培エリアは、特有のマイクロ(局所)気候が特徴。低い標高ながらもコーヒー栽培の条件がそろい、個性的な風味を生み出します。本商品に使用されている品種は、イエローカツアイ。希少性の高い黄色いチェリーが特徴です。少々深めの焙煎にすることで、アーモンドやカカオのような香ばしさに。後味にはミルクチョコレートのような甘味が続く、香り豊かな商品です。
抽出の際は、お湯の温度が高いほどに苦みやコク、やや温度が下がると酸味などのフルーティーさを感じさせる味わいになります。お気に入りの豆を見つけたら、自分にとってベストな抽出方法を探るのもまた一興。奥深いコーヒーの世界を、存分に味わってみてください。