100%パイナップルを原料とするウォッカがあるんです。マウイ島、さんさんと太陽の光が降り注ぐハリイマイレの丘の上、18カ月かけてすくすく育ったマウイゴールドパイナップルを贅沢に使ったウォッカが。その名を「PAU MAUI VODKA(パウ マウイウォッカ)」といいます。
パイナップルジュースを発酵、蒸留、ろ過
ところでみなさん、「ウォッカ」って、どんなお酒か説明できますか?(お酒に詳しい方は、鼻で笑って読み飛ばしてくださいませ)。大麦、じゃがいも、ライ麦などを発酵・蒸留・ろ過し、水を加えて一定のアルコール度数に調整したものが一般的なウォッカです。これに対してパウは、収穫したパイナップルをジュースに加工し、それを発酵させて蒸留、ろ過。ハワイの湧き水を加えて仕上げます。原料はすべてハワイメイド。製造工程を聞いているだけで、頭の中にトロピカルな風が吹いてくるように思いませんか。
ユニークなガラスの蒸留器
ここで活躍する蒸留器は、一風変わったガラスの逸品。蒸留責任者のマーク・ニグバーがデザインした世界にひとつのものです。このマーク、じつはとってもおもしろい経歴をもっているのですが……波乱万丈なそのストーリーはまた改めてお話しますね。
「PAU」がもつその意味とは
ハワイ語で「終わり」「FINISH」を意味する「PAU」。どうしてこの名前をつけたの?とマークに聞くと、「最高のウォッカができたからね。これ以上はもうない!これでおしまい!って、そんな意味を込めて名付けたんだ」という返事が返ってきました。ハワイの人とお話をしていると、「今日のお仕事おしまい!」みたいなときに、「Pau for today!」なんて言い回しをします。まろやかでスムース、後味で控えめに甘く香るその味わいは、ゆっくりと過ごす1日の終わりにぴったりなのです。