4月に一度クローズした、カウアイ島の人気ブランド「アンティリリコイ」。パッションフルーツを使ったマスタードやドレッシング、ジャム、シロップで知られています。
「閉店の準備をしていたら、お店を引き継ぎたいっていう『天使』が現れたの!」
6月の記事で、当時のオーナー・ローリー(写真右)から届いたそんな知らせをご紹介しましたが、この夏正式に新オーナーにビジネスが引き継がれました。
筋金入りの、カウアイ応援団
「新聞とFacebookでアンティリリコイがクローズするって知って、ありえない!瞬間的にそう思ったの。だって、アンティリリコイはカウアイを代表するブランドだもの」
夫のジムと共に新しくオーナーになったメリッサ(写真左)は、興奮気味にそう話します。カウアイ島のブランドをサポートする「カウアイメイドプロダクト」の仕事をしていた彼女が、旧オーナーのローリー&トニー夫妻と出会ったのは2005年のこと。
「アンティリリコイは、カウアイメイドプロダクトの第一弾として登録されたブランドのひとつだった。オーナーのふたりはすごく仕事熱心だったし、最初から意気投合だったわ」
「ポジティブ」は、パワー
15年にわたり、地元カウアイ産の商品を盛り上げる仕事をしてきたメリッサ。とはいえPR活動と実際の生産はまったく異なる業種。彼女の決断を、家族はどう受け止めたのでしょう。
「主人は、Wow!いいね!って。彼はカナダの出身なんだけど、地元にいる家族がもう何年もアンティリリコイの大ファンで。みんなで商品開発パーティができるね、って大喜びだったわ」
前向きな仲間がいることは、何より心強いサポートです。
太平洋のど真ん中から
「何か月にもわたって、ローリーから製造について教えてもらった。大変だったのは、すべての材料を正確に計測しなければならないこと。私、料理は大好きだけど、普段はこれを少し~、あれをちょっと入れて~みたいな目分量だから(笑)」
これからの夢は、アンティリリコイの商品を通して、アイデアや文化を世界中の人たちとシェアしていくことだとメリッサは言います。
「ハワイって、太平洋のど真ん中だけど、世界中の人が訪れる美しい場所。いまはなかなか難しいけど、それでもWEBやSNSを通じてコミュニケーションはとれるわ」
新生アンティリリコイが今後どんなふうに育っていくのか、楽しみです。
photo by Aunty Lilikoi