「チョコレートティー」というニューアイテムが、静かに人気を高めています。香りは芳醇なカカオの香りですが、ひと口味わえば不思議、ハーブティーのようなクリアなフレーバーに驚きます。
カカオ豆の、どの部分？
チョコレートティーの原料は、一般的に「カカオ豆」と呼ばれるものの殻の部分です。カカオ豆とは、カカオの実の種子の部分。これを発酵、焙煎、そして殻をむいて砕いたものがカカオニブとなり、チョコレートの原料に。このときむかれた殻の部分が、チョコレートティーとなるのです。チョコレートティーにもカフェインは含まれていますが、チョコレート自体に比べるとその割合は低め。逆にテオブロミンという成分が多く、リラックス効果や脳の活性化が期待されるといわれています。
一物全体、いただきます
「チョコレートティーは、『もったいない』の精神から生まれたの。これまで廃棄していた殻の部分からおいしいお茶が生まれたんだから、素敵よね」
マノアチョコレート代表ディラン・バターボーの奥様、タミーがそう教えてくれます。彼らはほかにも、「パルプ」と呼ばれるカカオ豆を覆う白い果肉の部分をソーダで割り「カカオスプリッツァー」というドリンクにしてお店で提供。カカオツリーがもたらしてくれる恵みを余すところなく享受しているのです。
アレンジいろいろ
このチョコレートティー、どうやっていただくかというと、淹れ方は簡単。一般的なお茶のように、急須にスプーン２、３杯分を入れ、お湯を注ぐ。数分待ったらカップに注ぎ入れましょう。ドリップ、フレンチプレスなど、コーヒーメーカーを使って淹れてもＯＫ。このままでも十分おいしいですが、タミーのおすすめははちみつ入り。これをミルクで割っても美味とのこと。
「夏場は冷たく冷やして、シナモンやミント、スライスしたオレンジなどをお好みで添えると最高よ！」
聞いてるだけでおしゃれなアレンジ、ぜひ一度試してみてください。