前回、姉である「アンティリリコイ」ローリーとの生い立ちについてご紹介した、「ソルティワヒネ」のローラ・クリストバル・アンダースランド(写真手前)。フレーバーソルトをつくるこのブランドは家族経営、ユニークなファミリーメンバーがいきいきと働いているんです。
母と息子のもつ才能
ほとんどの商品開発を手掛けるのはローラ本人。さらに最近では、息子のショーン(写真中央)もかかわっているといいます。
「どの味とどの味を組み合わせたらおいしいか、直感的にわかるの。神様がくださったギフトね。幸運なことにショーンもこの感覚をもっているわ」
そういわれてショーンは、ちょっと照れくさそうに頭をかきます。
「『ファイヤリードラゴンフルーツ』って商品を開発したんだけど、そのときはちょっと時間がかかったよ。5、6バッチ少しずつ違う味にして試食してね」
「でもこれ、ステーキとの相性が本当にバツグン! ラムチョップにも合うわね」
ママの賞賛が止まりません。ですが実際、「ワールドステーキラブコンペティション」というコンテストで、グランプリをとった商品なんだそうです。すごいぞショーン。
カリフォルニアか、カウアイか
大学時代はカリフォルニアで、映像制作の勉強をしていたショーン。そこで出会ったのが現在の奥様、ジェシカ(写真右)です。
「私は制作側の彼とは逆に、出演する側の人間。ショーに出て、歌って踊ったりするわ」
そんな仕事をするならば、ふたりともカリフォルニアに残ったほうが良かったのでは?と思いますが…「ほら、競争の激しい世界でしょ? 人を蹴落として勝ち上がっていくような」。息子はそういう雰囲気が苦手だったの、とローラ。「だったらうちで働けばいいじゃない、となったわけよ」。母の勝利です。
いつも一緒が幸せなんです
ステージに立つことが仕事のジェシカは、移住に躊躇はなかったのでしょうか。
「こっちでも、ショーに出演する機会はたくさんあるわ。それ以外にも、ボーカルレッスンの先生をしたり。合間にこのソルティワヒネの仕事を手伝っているの」
でも、オフの時もスーパーに行くと、自分たちの商品の向きを端から正面に揃えたりしちゃう、職業病ね、とジェシカは笑います。
これだけ一緒に働いていても、食事も必ず家族でとるという彼ら。そうそう、ローラさんのだんな様、デイビッドさんも大事な一員。この日はお留守でしたので、次回またいろいろお話を伺いたいと思います。