「カウアイ島のコロアラムのなかでもさ、人気が高いのがコーヒーラム。カウアイ島の名産であるコーヒーを水出しした本物のコーヒーを使っているから、香りがものすごくいいんだよね」
元ハワイアンレストランのシェフ・ボビー青木さん、今日の話題はコーヒーラムですか。はい、私も大好きです! 牛乳で割ったらもちろん最高だし、バニラアイスクリームにかけても…たまらないですよね…。
「そう。コーヒーなだけあって、乳製品との相性がいいのはもちろんなんだけど、『それ以外にどうやって使ったらいいの?』っていう質問が多いのも事実」
たしかに。ぱっと言われてもなにも思いつきません…。
「でさ、こないだコロアラムから最新のオリジナルレシピ集が届いたんだけど、そのなかにおもしろいのがあったの! 今日はそのカクテルをつくってみたいと思うんだけど、いいかな?」
ボビーさん、最初からそのレシピを披露したくてコーヒーラムの話をしていたんですね。ぜひぜひ、盛大に披露してくださいませ。
パイナップル・コーヒーフィズ
(材料) つくりやすい量
A コーヒーラム 60ml
A ガムシロップ 15ml
A 100%パイナップルジュース 60ml
A 100%レモン果汁 15ml
卵白 1/2個分
炭酸水 40ml
パイナップル 適量
(つくり方)
1.卵白をハンドミキサーで泡立て、メレンゲをつくる
2.Aを容器に入れ、混ぜ合わせる
3.氷を入れたグラスに炭酸水を注ぐ
4.3にAを注ぐ
5.4に1のメレンゲをのせる
6.パイナップルを飾る
これは…予想のだいぶ斜め上をきました。コーヒーラムに、パイナップルジュース、炭酸、メレンゲ…ですか?
「そう。レシピだけ見ると、『本当においしいの?』って思うでしょ? それがさ、僕もこないだ試作して驚いたんだよ。ま、ひと口飲んでみて!」
ボビーさんに促されて、ひと口。…驚きです。一見相性がいいとは思えないような材料が、混然一体となって極上のカクテルに仕上がっています。コーヒーの苦みにパイナップルの甘酸っぱさ、それをソーダがさわやかにまとめて、メレンゲが少々のまろやかさをプラスしています。
「やっぱりさ、人は意外性に惹かれるんだよね。恋愛だって、そうでしょ?」
あれ、ボビーさん、すでに酔いが回っていますか? まあ、いいか。こんなおいしいカクテルを飲んじゃったら、いつもと違ったトークに花が咲いてもおかしくありませんよね。