海水の水耕栽培で育つ「シーアスパラガス」。豊富な栄養価と、何よりも自身のもつ自然な塩味が特徴的な「海の野菜」です。そのプロフィールは以前の記事をご覧いただくとして、今回はその調理方法についてご紹介します。
「食べ方がわからない…」
日本ではまだまだ珍しいシーアスパラガス。調理方法についての質問を多くいただきます。答えは簡単、軽く水洗いして生のまま食べるのがもっともおいしいのです。
「トマトとオニオンスライス、オリーブオイルで和えれば、塩を振らなくてもそれだけでパーフェクトなサラダが完成するんだよ」
オアフ島ノースショア・カフクでシーアスパラガスの研究・栽培をおこなうウェンハオ・サン博士がそう教えてくれます。イベントなどでもこのスタイルで提供すると、味わい深い塩気と独特の歯ごたえに目を丸くしながら、みなさん「おいしい!」と言ってくださいます。
ポケに加えればばつぐん!
ハワイのグルメに、「ポケ」というものがあります。魚介類を野菜や海藻と和えて味付けした人気料理。このポケにもぴったりなのが、シーアスパラガスです。写真のように、まぐろやねぎ、海藻と和えて味付けすれば、もう何杯でもビールが空いてしまう最高のアテができあがります。
寿司、天ぷら、スイーツにも!?
グリルした肉や魚の付け合わせや飾りつけでも、シーアスパラガスは実力を発揮。実際フレンチでは「パスピエール」という名前でコース料理にもしばしば登場します。さらにはお寿司にも! ハワイでは、とろの軍艦巻きやおいなりさんの上にもよく添えられています。
「天ぷらにだってぴったりなんだ!」
ウェンハオの言葉にちょっと驚きますが、シーアスパラガスひとつかみを天ぷらに仕上げると、さながら緑色のかきあげ。目にも美しく、その塩気とあいまってこれまたばつぐんにおいしいのです。ハワイ現地では、なんとアイスクリームまで登場しているとか! こちらはまだ未体験ですが、数ある塩スイーツが美味なることを考えると、「シーアスパラガスアイスクリーム」も、期待を裏切らないのではないでしょうか。