「年の瀬も押し迫ってくるとさ、お正月のことを考え始めるのが人間ってもんだよね」
元ハワイアンレストランのシェフ、ボビー青木さん。おそらく、考えているのは「お正月のこと」のなかでも、「お正月のたべもののこと」ですよね?
「ははは、なんでバレちゃうかな(笑)。でもさ、待ちわびている季節のたべものがあるなんて、素敵な人生だと思わない? そして、そのレシピをみんなに伝授するボビー。年中無休のサンタみたいなもんだ」
うまいこと言っていませんよ。それで、今日のメニューはなんでしょう?
「僕も大好きな、甘いお豆のレシピをふたつ。黒豆とお汁粉を紹介するよ。どちらも甘みに秘密があるんだ」
オヒアレフア黒豆
(材料)※つくりやすい量
・乾燥黒豆 400g
・水 1.2ℓ
・ビッグアイランドビーズ オヒアレフアハニー 150g
・塩 小さじ1
(つくり方)
1. 乾燥黒豆を軽く水洗いし、分量の水に4~5時間浸けておく
2. 1を水ごと鍋に移し、沸騰するまで強火にかける
3. アクを取り除き、弱火から中火にする。豆の中心がやわらかくなるまで1~1時間半ほど煮る。アクが出るたびに取り除き、豆が水から顔を出すようなら差し水をする
4. 3に、オヒアレフアハニーと塩を加えて弱火にし、30分煮る。
5. 火を止めて30分ほどおき、味をなじませる
オヒアレフアお汁粉
(材料)※つくりやすい量
・乾燥小豆 150g
・水 900ml
・ビッグアイランビーズ オヒアレフアハニー 100g
・塩 小さじ1/4
・餅 ※お好みで
(つくり方)
1. 乾燥小豆を軽く水洗いし、水の半量(450ml)とともに鍋に入れる
2. 1を強火にかけ、沸騰し、豆が水から顔を出すようなら豆が被る程度差し水を加える
3. 2が再度沸騰したら、ザルにあげて煮汁を捨てる ※アク抜き工程
4. 3を鍋に戻し、水の半量(450ml)を入れて強火にかける
5. 沸騰したら弱火から中火にする。豆の中心がやわらかくなるまで1~1時間半ほど煮る。アクが出るたびに取り除き、豆が水から顔を出すようなら差し水をする
6. 5に、オヒアレフアハニーと塩を加えて混ぜる。弱火にし、30分煮る
お好みで豆をつぶすなどして調整してください。
7. 火を止めて30分ほどおき、味をなじませる
8. 椀に盛り、お好みで焼き餅を添える
「そう、砂糖の代わりに使ったのは、ハワイ島のオヒアレフアハニー。穏やかな甘みが特徴だから、やさしい味わいに仕上がるんだよ」
うーん、たしかに! 角がない甘みなので、黒豆も、お汁粉も、豆自体の素朴な味が際立っています。
「つくる際に気をつけてほしいのは、レシピ通り、工程の後半ではちみつを入れること。糖分が入ると、いくら煮ても豆はそれ以上やわらかくならないんだ」
なるほど、心得ました! ボビーさん、煮豆が大好きだというだけあって、今日はいつになく真剣なまなざし。渾身のレクチャ、ありがとうございました!