「いや~、前回はだいぶ勉強になっちゃったな。ハワイの歴史は深いね」
元ハワイアンレストランのシェフ・ボビー青木さん、珍しくノートを取り出して真剣にメモをとっていたようです。
「サイミンといえば、ハワイで小腹が空いたときに飲食店でサクッと食べるイメージだったけど、スープから手づくりできるとは。しかもそのレシピには、いろんな文化が混ざり合っているんだなぁ」
さまざまな移民の食文化が融合してでき上がったハワイのローカルフード「サイミン」。前回はその歴史とスープのレシピをご紹介しました。今日はいよいよ、そのスープを使ってサイミンを仕上げます。さあ、ここからはボビーさんの出番ですよ!
(材料)※約6人分
・卵 3個
・油 適量
・青ねぎ 1/3束
・チャーシュー 210g
・なると 18枚分
・中華麺 6人分
・サイミンスープ 約2100~2400ml(1人分約350~400ml)
・レイジングボルケーノホットソース、リリコイレイジングボルケーノホットソース お好みで
(つくり方)
1. ボウルに卵をとく
2. フライパンに油をひいて中火で熱し、1を薄く広げる
3. 2を皿にとり、卵全量を同じように焼く
4. 3を5㎝程度の細切りにする
5. なるとは5㎜程度の薄切り、青ねぎは小口切り、チャーシューは細切りにする
6. サイミンスープを鍋に入れて熱し、温めておく
7. 中華麺を袋に記載の時間ゆで、ざるにあげる
8. 器にスープ、麺、具材を盛りつける
「盛り付けはあえてカジュアルに。きれいに整え過ぎないほうがハワイっぽくなるよ」
ボビーさん、そう言いながら錦糸卵、チャーシュー、なるとを次々にトッピング。最後に刻んだ青ねぎを散らせば…。おお、たしかにハワイで見たサイミンが再現されています。
「さ、のびる前に、いただきます!」
ボビーさんの号令と同時に、スープをひと口。うん、おいしい! クリアな見た目ながらも、えびの風味が濃厚で、その味の骨格をしいたけがしっかりと支えています。そして細麵をいっきにすすれば、いつかのハワイ旅行で食べた“あの味”とばっちりリンクしました。
「ハワイでは、タバスコをかける人も多いよね。ホットソースでも抜群だよ」
そこで、レイジングボルケーノホットソースを2,3振り。ピリリとアクセントが加わって、これもまた美味。ランチで“脳内ハワイ旅行”なんて最高です。ボビーさん、今日もごちそうさまでした!