「ハワイアンソルト」。現地でも日本でも、そう銘打たれた商品を目にすることは多いと思います。しかし、その定義は少々あいまいなものだということ、ご存知ですか? じつはハワイの海水からつくられた塩ではなくても、ハワイでパッキングをしていれば「ハワイアンソルト」と名乗れてしまうのがアメリカの取り決め。別の場所から運び込んだ塩を、ハワイで袋詰めだけしているものもあるというから少々残念です。
コナ沖670mの深海からくみ上げた海水で
そんななか、正真正銘ハワイの海の水から塩を生産しているのが「コナシーソルト」。ハワイ島の西側、コナ空港のほど近くに位置しています。ここで直径約1m、長さ約670mのパイプを用い、外部の環境からの影響を受けにくい深海からくみ上げた海水を使用しています。太陽の光を使って4週間ほどかけゆっくりと水分を蒸発させると、美しいフレーク状の塩ができあがります。製造の過程でうまれる上質なにがりも出荷し、さまざまなメーカーの豆腐づくりに生かされています。
食卓塩に比べ最大33%も低いナトリウム値
何も加えず、取り除かず、ゆっくりと太陽の光でつくられる塩は栄養の宝庫。一般的な食卓塩に比べて、最大33%もナトリウム値が低いのが特徴です。これに対して、マグネシウム、カリウム、カルシウム、亜鉛やその他さまざまなミネラルは高い含有値を誇ります。口に入れれば、滋味深いその味わいに思わずうっとり。新鮮な野菜に振りかけるだけでも、立派なごちそうができあがります。真っ白な色合いは太陽の光で乾燥させるから。漂白剤などの添加物は一切使っていない、自然からの恵みそのものなのです。