ハワイの主食である、タロイモ。これを蒸してすりつぶし、発酵させた「ポイ」は、古くからハワイに伝わる伝統食です。低脂肪である一方栄養価が高く、現地では赤ちゃんの離乳食としても愛されています。一般的には、タロイモとティーの葉で包んで蒸し焼きにした塩豚「ラウラウ」、サーモンと野菜を塩でもみ込んだ「ロミサーモン」など、塩気のあるおかずと一緒に食べることが多いポイ。ハワイのスーパーでは完成したポイがカップ入りで販売されていますが、水を加えて温めればできあがるポイパウダーは保存に便利です。
「レシピ通りにポイをつくるのもいいけど、ちょっとしたアレンジで違った味が楽しめちゃうんだよ」
元ハワイアンレストランのシェフ・ボビー青木さんが、今日もとっておきのレシピを教えてくれるようです。
ポイポタージュ
(材料)※4人分
・タロイモパウダー 40g
・水 400ml
・たまねぎ 1/2個
・バター 10g
・牛乳 500ml
・塩 小さじ1
(・お好みでチキンコンソメキューブ1個)
・エキストラバージンオリーブオイル 適量
・ブラックペッパー 適量
(つくり方)
1.たまねぎをスライスする。
2.フライパンを熱し、バターを溶かして1のたまねぎを透明になるまで炒める。
3.2のたまねぎと牛乳をブレンダーに入れ、なめらかになるまで撹拌する。
4.鍋にタロイモパウダーと水を入れ、混ぜながら弱火で熱していく。
5.4が全体に混ざってなめらかになったら3を加えて混ぜ、弱火で熱していく。
6.塩で味を調える(お好みでチキンコンソメキューブを加えて混ぜる)。
7.器に取り分け、お好みでエキストラバージンオリーブオイルを回しかけ、ブラックペッパーを振る。
「とっても熱いから気をつけてね」
ボビーさんに言われて、ふうふうしながらひと口。すると、タロイモの素朴な味わいが広がり、なんとも幸せな気分に。バターでソテーしたたまねぎのコクが加わって…ふつうのポイよりこっちのほうが好きかも。小さな声で、そうボビーさんに伝えると、
「でしょ。そのひと言が聞きたかったんだよねぇ」
パンでお皿のポタージュをきれいにさらいながら、今日も満足そうな笑顔です。