キャンプブームと言われて久しい昨今。燻製料理にも注目が集まっています。青空のもと、じっくりと時間をかけるのも最高ですが、おうちで身近な道具で楽しめちゃう「マイホーム燻製」もおすすめなんです。
「最初はちょっとハードルが高いと感じるかもしれないけど、やってみると楽しいもんだよ!」
元ハワイアンレストランのシェフ、ボビー青木さんに教えてもらいましょう。
家にあるもので創意工夫
(準備するもの)
・深めの鍋(厚手のものがベター)
・アルミホイル
・スモークチップ
・金網
・ボウル
・燻製する食材
専用の燻製鍋があれば、もちろんそれがベスト。でも、初めてチャレンジするのにいきなり鍋を買うのはちょっと…。そんな方でも一般的な家庭にある道具で、簡単に燻製にチャレンジできちゃうんです。
「ガス、IH、自分の家のコンロに合った鍋を選んでね。ちょっと厚手のほうがベター。急激に温度が上がって、センサーが作動しちゃうと厄介だからね」
そういいつつ今回私たちは、写真の薄手の揚げもの用の鍋でトライしてしまいました…。皆さんはこれを反面教師に、鋳物のホーロー鍋なんかをチョイスいただけるとよいかと思います。
ベストな頃合いを発見するべし
まず、鍋の底にアルミホイルを敷き、そこにスモークチップをのせます。
「チップの量を指定するのは難しいけど、まあ自然に鍋底全面を覆うくらいかな。途中で足すこともできるし、あまり神経質にならなくて大丈夫!」
頼もしいボビーさんのお言葉です。チップをのせたら、火をつけましょう。チップの端が黒く変色して炭化し、煙が出始めたらスモーク開始OKの合図。鍋の上に金網をのせ、そこに食材を並べます。
「肉なら、塩胡椒して軽く両面を焼いてからスモークするといいと思う。キャンプでじっくり時間をかけて…っていうのとは違うから、最初に火を入れとくのがおうちスモークのポイントだよ」
それ以外にも写真のようなはんぺん、かまぼこ、ゆで卵、チーズなど、身近な食材がぐんとおいしく仕上がるのが燻製の魅力。食材を並べたら、ボウルを蓋に見立ててかぶせます。あとは数分ごとに中の様子を除きながら頃合いを見計らいましょう。
「チーズは溶けやすいので、早めにあげるのがポイントだね」
そういう私たちは、今回チーズをどろどろに溶かしてしまったのでした。こちらも皆さんぜひ反面教師に。ほんのり茶色く色づいたらできあがりです。
「食材、燻製の時間、いろいろ試してお気に入りを見つけてね!」
今回はハワイの定番、キアヴェの木のスモークチップを使いました。次回はチップによる味の違いをお届けします。お楽しみに!