2020 10.20 tue

グリーンランドから
ハワイまで。
900年を 旅するシーソルト

The Only Sea Salt in the World
Made from 900 year-old Deep Ocean Water
KONA SEA SALT

毎日何気なく使っているお塩。ともすると、それが海水由来でつくられているということも頭から抜け落ちてしまうことがままあります。「コナシーソルト」のお塩の原料は、ハワイ島コナ沖約670メートルからくみ上げられた海洋深層水。これだけでも壮大な地球の規模を感じますが、今日のお話はその海水が900年の時をかけてハワイまでたどり着いたという、気が遠くなるような旅の物語です。

グリーンランドの、海深く

約900年前、北極からの冷たい風が北大西洋に吹き荒び、グリーンランド周辺で氷河が誕生しました。海水の塩分はその重さから氷河の下、何百、何千メートルまで沈み、「熱塩循環」と呼ばれる潮の流れまで到達。これは、海の中でももっとも深い位置にあり、もっともゆっくりと動く潮流で、1時間にたった数センチしか移動しないとされています。太陽の光や人間の影響が及ばず、非常に温度が低く、またミネラル豊富なのが特徴。この熱塩循環に乗った海洋深層水は、ゆっくりと時間をかけて、しかし確実に、グリーンランドから世界中の海へと旅をします。そうしてじつに何百年という年月をかけてハワイ諸島にも到達したというわけ。距離にして約9000キロという途方もない旅路です。

経験の分だけ? 奥深く

コナシーソルトでは、海岸線沿いに設けられたソルトファームの沖合で、直径約1メートルのパイプを使って深さ670メートルの海中からこの海洋深層水をくみ上げています(写真)。ナトリウムの割合は、一般的な食卓塩の3分の2。その分カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素などのミネラルが非常に豊富なのが特徴です。太陽の光でゆっくりと水分を蒸発させ、その後下部にドレインのついた装置に移動。にがりを取り除いて加熱処理をすれば、天然の真っ白な色合いが美しい「コナディープシーソルト」のできあがりです。
口に入れると、攻撃的な塩味はなく、広がるのはまろやかで重層的な深い味。酸いも甘いも経験してきた人間に奥行きが増すように、このお塩も旅した分だけおいしさを深めているのかもしれません。

photo by Kona Sea Salt

この商品にまつわる出来事

BRAND ブランド紹介

KONA SEA SALT
コナシーソルト ハワイ島

ハワイ島コナに拠点をもつシーソルトブランド。人の手の及ばないコナ沖水深675mの海洋深層水を独自のパイプラインでくみ上げ、ゆっくりと水分を蒸発させます。約2カ月かけてつくられるその塩は、マグネシウム、カリウム、カルシウム、亜鉛などがじつに豊富。一方ナトリウム値は一般的な食塩に比べ33%も低い、理想的なシーソルトです。