2019年も、この記事の投稿日で大晦日を迎えます。いいことも悪いことも受け入れて、自分自身に大きなはなまるをつけてあげたいですね。
パウ・ハナ・フライデー!
ハワイ語で「終わり」のことを、「PAU(パウ)」と言います。「Already PAU?(もう終わった?)」、「All PAU!(すべて完了!)」のように、現地では割と自然に使われる単語です。「PAU HANA(パウ ハナ)」と言えば、「アフター5」のこと。「HANA」は「仕事」という意味です。金曜日には「PAU HANA Friday!」などと銘打って、ドリンクのディスカウントプライスが設定されていたりもします。ちょうど日本語で言う「花金」のノリですね。ちなみにアメリカ本土では「TGIF!(Thank God It’s Friday!=神様ありがとう、今日は金曜日だ!)」という言い回しがよく使われます。
「これがベスト!」で、PAU
この「PAU」の名を冠したお酒が、マウイ島「ハリイマイレディスティリング」でつくられています。その高い糖度と酸味の低さで知られるすばらしいパイナップル、マウイゴールドとマウイの湧き水を原料としたウォッカです。蒸留士のマーク・ニグバーが、その味を完成させたときに「これ以上はない!」という思いから、「PAU」と名付けたのだといいます。
オールマウイで協力
マウイゴールドは同じ木から3度収穫されますが(詳しい栽培の様子はこちらから)、3度目の収穫では実のサイズが若干小さくなります。これを「マウイワイン」というワイナリーに移動。彼らのもとでジュースに加工してもらいます。それを蒸留所に戻してウォッカにするのですが、ジュースはワイナリーでパイナップルワインの原料にもなったり、「マウイブリューイング」というビール蒸留所に運ばれて、パイナップルビールの香りづけにも使われるのだといいます。オールマウイで協力してものづくりをしているのです。
PAUという名のこのウォッカは、マウイ島で新しい始まりを生み出しました。2019年のPAUも、みなさんのこれからに新しい光をもたらしますように!