島ごとにその味わいの異なるハワイ産コーヒー。前回のハワイ島コナコーヒー、カウコーヒーに引き続いて、ほかの島のコーヒーもご紹介してまいりましょう。
ノースショア発、「ワイアルアコーヒー」
オアフ島でもコーヒーが栽培されていること、ご存知ですか? ノースショア、ビッグウェーブで有名なハレイワの近くで収穫される「ワイアルアコーヒー」です。これは、もともと大規模なさとうきびプランテーションだった場所でコーヒーが栽培されるようになったもの。酸味が少なくすっきりとした、マイルドな味わいのコーヒーを育てます。
全米1の規模! 「カウアイコーヒー」
島を代表するコーヒー生産会社である「カウアイコーヒーカンパニー」は、畑の広さは1200ヘクタール以上で400万本以上のコーヒーツリーを栽培。ハワイ1、つまりは全米1の規模を誇ります。マイルドでなめらか、そして軽やかな「カウアイコーヒー」は、1日に何杯でも飲めてしまうようなフレッシュな味わいです。
希少な「マウイモカ」に注目
東と西、ふたつの島がくっついたような形のマウイ島は、ハワイで2番目の面積を誇ります。島の中でもさまざま異なる気候を擁し、そこから生み出されるコーヒーの味わいはユニーク。なかでも注目は「マウイモカ」という品種です(写真)。もともとエチオピアやイエメンに起源をもつモカ種で、穏やかな酸味とチョコレートのような高い香りが特徴。小粒で、希少性の高い豆です。
しっかりとした味わい、「モロカイコーヒー」
カウアイにも負けない、ゆったりとした空気の流れるモロカイ島。この島でもやはりコーヒーが栽培されています。島の西部クアラプウにある農園「コーヒーズオブハワイ」が有名。やわらかな酸味と、しっかりと飲みごたえのある味わいが特徴です。
ハワイのなかでもじつにバラエティに富んだコーヒーのラインアップがあること、おわかりいただけたのではないでしょうか。豆の個性プラス、焙煎で大きく味が変わるのがコーヒーのおもしろいところ。今回は豆自体の特徴をメインにご紹介しましたが、農園オリジナルの焙煎、オリジナリティあふれる各焙煎所のロースト――。飲み比べてみるとさらにおもしろくなってきますよ。