お寿司にとってのわさび、カレーにとっての福神漬け、そんな感じで肉料理に欠かせないのがマスタード。辛みというよりもそのさわやかなフレーバーで、お肉の脂や濃厚さを絶妙に中和してくれます。なかでもハワイで大人気なのが、「マウイオニオンガーリックマスタード」。マウイ島に工房を構える、マウイアップカントリージャム&ジェリーのベストセラーです。
なんてったって「生」だから
マウイオニオンは、ハレアカラ山麓のクラという冷涼な高原地帯で育つたまねぎ。品種名ではなくこの地で育つたまねぎのブランド名で、1年中新たまねぎのような甘みが特徴です。このマウイオニオンとガーリックを生のままみじん切りに。マウイオニオンガーリックマスタードではそれを贅沢に混ぜ込んでいるので、口に入れた瞬間しゃきしゃきとしたフレッシュな食感にはっとします。
「オリジナルのレシピは、最初にブランドを立ち上げたオーナーが作ったもの。でも私がビジネスを引き継いでから、さらにおいしくなるようアレンジを加えたわ。たまねぎの量を増やしたのが一番の改良点かしら」
マウイアップカントリーのジャン・ヨコヤマはそう話します。地元のいくつかの農家とネットワークをもち、常にベストなマウイオニオンを仕入れているそうです。
鶏肉や魚の下味にも?
「お気に入りの食べ方? そりゃもういくらでもあるわよ!」
ジャンさんは豪快に笑います。サンドイッチのパンに塗ったり、具材に混ぜ込んだり、もちろんホットドッグには欠かせません。「あとは、コーンビーフに添えたり、ポテトチップスのディップとしても最高よね」。さらには、鶏肉や魚を焼く際のソースに混ぜ込むのもおすすめだそうです。さすが、日本ではなかなか思いつかないような使い方が次々に出てきます。
大切なのは、イマジネーション
マスタード=ベーコンやソーセージに添えるもの。その固定概念にとらわれると、冷蔵庫の隅で賞味期限切れの瓶を見つけてがっかりすることもしばしばですが、イマジネーションをフル稼働させればマスタードはもっと楽しめます。もっとも、ジャンさんのマウイオニオンガーリックマスタードをもってしたら、使い切れずに残っちゃうなんてこともないでしょう。だって、ただただばつぐんにおいしいんです!