2026 01.29 thu

ジェフのブルーイングへの道

Geoff’s path to brewing
HONOLULU BEERWORKS

カリヒ地区に醸造所とタップルーム(生ビールが飲めるバーエリア)を構えるHonlulu Beerworks(ホノルル・ビアワークス)は、ハワイのビールファンにはすっかりおなじみの存在だ。ハワイのまだ若いクラフトビールシーンの中でも、ホノルル・ビアワークスは早い時期からその名前が知られてきたが、ブルーマスターであるジェフ・サイダマンの歩みは、仕込み釜やホップの香りとはまったく違う場所から始まっている。

異業種からクラフトビール業界へ

2014年にホノルル・ビアワークスを立ち上げる前、ジェフは長い間、自動車整備、レストランの厨房、建設現場など、異なる世界を転々として働いていた。いずれも一見つながりがないように思える。だが、新しいカリヒの施設で朝の柔らかい光の中で彼と向き合っていると、その道筋が自然につながり、私自身にもどこか共感できるものがあった。

それぞれの仕事で学んだのは、忍耐、問題解決、規律、そして手を動かして身につく感覚のようなものだった。ある年のクリスマスに妻からホームブルーイングキットを贈られたとき、その経験が一つにつながった。好奇心として始まったものが、次第に天職のようなものへと変わっていく感覚。

ジェフは地元のブルワリーでボランティアをし、醸造の工程を一つひとつ学びながら、「本土の流行に合わせる」のではなく、「地域に根ざしたブルワリーをつくる」という静かなビジョンを育てていった。

ハワイというユニークな土地でのクラフトビールづくり

ハワイのビールシーンは、独自のペースで進んでいく。ゆっくりで、意図があり、大陸でよく見られる急成長と急失速の波に左右されにくい。その環境の中で、ジェフの安定した姿勢と地に足のついた考え方は自然に馴染んでいった。彼は島々の声に耳を傾け、ハワイにとってどんなクラフトビール文化がふさわしいのか、どのように「ここに属する」ビールをつくれるのかを探っていった。

この物語には誇張がなく、人間らしさとローカルらしさがある。ジェフは経験に育てられた職人であり、だからこそホノルル・ビアワークスには強い共感が集まるのだと思う。彼が積み重ねてきた技術や感覚は、無駄になったものはひとつもなく、すべてがこの仕事のためにそろっていったように感じられる。そしてカリヒの新しい拠点が整った今、ホノルル・ビアワークスの物語はまだ始まったばかりなのだと思わせてくれる。

Written by Solario (アーティスト、シセロン資格保持者)

BRAND ブランド紹介

HONOLULU BEERWORKS
ホノルルビアワークス オアフ島

2014年、ジェフ・サイデマンと妻のチャーメインは、カカアコの中心部に地元密着型のクラフトビール醸造所「ホノルル・ビアワークス」を開業しました。そしてビジネスの拡大に伴って、2025年、カリヒに大型の醸造設備とタップルームをオープンし、カリヒのローカルシーンに新しい風を吹かせています。創業当初から、醸造工程では地元産のユニークな原料を使用することに注力しています。