数ある「メイド・イン・ハワイ」ブランドの中でも、お洒落に敏感なローカルに支持される人気ブランド「ジャナ・ラム(Jana Lam)」。ハワイの自然にインスパイアされた、優しい色合いと躍動感あふれるシルクスクリーンプリントによる多彩なバッグやポーチなどが魅力のブランドです。
ブランドオーナーであり、アーティスト兼デザイナーのジャナ・ラムは、ハワイ州ホノルル生まれ育ちのロコガール。大学時代はアメリカ西海岸でインテリア建築とデザインを学びました。そこで「シルクスクリーンプリント」に出会い、そのスタイルに魅了されます。
2010年に故郷のハワイへ戻ると、父親とともに実家のガレージに小さなスタジオを作成。工場生産とは違う、独自のテキスタイルを作りたい、手作業でスクリーン印刷をスタートしたのが「ジャナ・ラム」ブランドのスタートでした。
「じつは2010年って私にとって、とてもクレイジーな一年で。6月にアメリカ本土からハワイへ帰ってきて、8月に結婚して、11月にはブランドを立ち上げていたっていうね。スクリーンプリントについても、正直深い知識はない状態だったので、いろいろな人に教えてもらいながら試行錯誤して自分たちの手法を見つけてきた感じなの。でも、インテリアデザインを学んだ中でファブリックやファッションデザインに活かせることも多かったし、自分たちにしか作れないアイテムを生み出すのは楽しかった!」と微笑むジャナさん。
こうして、自らデザインしたテキスタイルを用いたハンドメイドのバッグを作りだすと、SNSやクチコミで話題に。数々の出会いや家族の支えもあって徐々にブランドが成長していったのです。

デザインから印刷、縫製まですべて工房で手作業
「ハワイでの生活の中で生まれるトロピカルなアートワークを描くのは私の仕事。大きなスクリーンを作り、アトリエではパートナーのケリーが手作業でシルクスクリーン印刷をする。そして、すぐ横にあるミシンで縫製スタッフがひとつひとつのバッグやポーチ、クッションカバーを縫い上げて仕上げるの。ビジネスとして、もっと楽で効率的なやり方もあると思うけれど、私たちはハンドメイドにこだわり、世界に一つの商品を提供し続けたいのよ」。そう、だからジャナ・ラムの商品は、ひとつひとつプリントの色味が少し違ったり、わざと内布をひとつずつ変えたり、まさに“One-of-a-kind item”。毎年ハワイで行われる「メイド・イン・ハワイ・フェスティバル」の常連としても知られています。
そんな特別なジャナの世界には、カカアコにあるショップ兼アトリエで出会うことができます。カラフルで優しい、そしてハワイをふんわり感じるこだわりの一品を探してみませんか。





