2026 02.20 fri

ハワイ王国時代の野球とは?
ビンテージベースボールの復活と
アートの不思議な関係

What Was Baseball Like in the Kingdom of Hawaiʻi?
The Revival of Vintage Baseball and Its Curious Connection to Art
Solario Studio

現在ハワイを拠点に、ミッドセンチュリー・モダンなハワイの歴史的建造物などを独自のタッチで描くアーティスト&イラストレーター、マティアス・ソラリオさん。

サンフランシスコ出身で、実はバーデンターとしての長い経験やビールソムリエ「シセロン」も取得しているという個性的で多才なアーティストです。

さらに!最近ハワイで「ビンテージ・ベースボール」復活のためのNPO団体『アロハ・ビンテージ・ベースボール協会』を共同設立してしまったことでも話題なのです。

アーティストが野球?しかもビンテージって?気になりますよね⋯⋯。

●約140年前の「ビンテージ・ベースボール」が蘇る

そもそも「ビンテージ・ベースボール」とは、19世紀にハワイで行われていた野球のこと。現代の野球とはルールも微妙に違い、小さなグローブや、大きくて重いバットを使います。

じつはソラリオさん、サンフランシスコに住んでいた頃、6年間にわたってこのレトロな野球をプレイしていました。ビンテージリーグに属する「サンフランシスコ・ペリカンズ」の選手だったんですって。

そこで、彼はハワイへ移住後、そのビンテージ・ベースボールを復活させるための活動を始めました。ハワイでも、19世紀後半に独自に根づき、長く続いたビンテージ・ベースボール。1886年のルールに従い、レトロなユニフォームを身にまとって、大きめのボールを使ってゆったり楽しむ特別な野球。ソラリオさんが有志と設立した『アロハ・ビンテージ・ベースボール協会』は、王国時代ヘのリスペクトを込め、当時の姿の「ビンテージ・ベースボール」の復興を目的とする団体なのです。

1886年といえば、ハワイが独立王国として存続した最後の年。だからこそ、その年に行われていた様式の野球にこだわっているんだそうです。

●当時を再現したユニフォームもデザイン

「現在ハワイで、ワイキキ・ベースボール・クラブとロイヤル・ハワイアン・ベースボール・クラブという2つの野球チームが活動しています。1886年当時と同じ雰囲気のレトロなユニフォームに、ピルボックスキャップ。これらは僕がデザインしたものなんです。みているだけで楽しいでしょう?」と嬉しそうに話すソラリオさん。

2025年11月には、マキキにあるカートライト・フィールド(現在も使われているアメリカ最古の野球場)で、Kalakaua Base Ball Jubilee 2025というビンテージ・ベースボール大会も開催されました。

ビンテージ・ベースボールは、スポーツであると同時に「生きる歴史」。アートの世界でヒストリカルな建築物やアイテムを再現し、人々が忘れそうになっている古き良き時代にあらためて光を当てているソラリオさんが、このヒストリカルでレトロシックな野球に魅力を感じるのは必然なのかもしれませんね。

トレードマークのクルッと整えられた口ひげと、やさしい笑顔が最高。アーティストであり、ビールソムリエであり、ビンテージ・ベースボール復興の立役者(しかも選手)であるソラリオさん。将来的には、この大会を日本でも開催するのが夢なんだ、とも話してくれました。

先日は、このプロジェクトにちなみ、スペシャルなコラボ・ビールも発表!詳細は下記記事でどうぞ。

いやはや、これから一体どんな活動で私たちを驚かせてくれることやら。ほんと、楽しみすぎます!

BRAND ブランド紹介

Solario Studio
ソラリオ・スタジオ オアフ島

ワイキキを拠点に活動するイラストレーター。ホノルルに点在する20世紀のミッドセンチュリーの建物に魅了され、ハワイのトロピカルなライフスタイルと古い建造物を融合させたユニークな画風が特徴的です。ハワイの老舗のアロハシャツブランドから新進気鋭のTシャツブランドまで、幅広いコラボレーションで活躍する傍ら、カクテル&バービジネスのキャリアも長く、ビールソムリエの呼称資格、シセロン(Cicerone)の資格も持つ異色の存在です。