2026 02.05 thu

ホノルル発クラフトビール!
ホノルル・ビアワークスの
ブルーマスター魂

Honolulu Beerworks: The Soul of Brewmaster
HONOLULU BEERWORKS

ブルワー(Brewer, ビールの醸造を行う職人)を知るということは、仕込み場の外でどんな時間を過ごしているのかを知ることでもある。Honlulu Beerworks(ホノルル・ビアワークス)の創業者、ジェフ・サイダマンの場合、その答えはゆっくりと見えてくる。

彼が話す「バランス」や「シンプルさ」、そして自分にとって大切なもののために生活の中に余白を残しておく生き方。その語り方の中に、少しずつ本来の姿が浮かび上がってくる。そこには飾り気のある“業界人”の姿も、クラフトビール特有の気取った雰囲気もない。ジェフは、「良いビールは良い生活から生まれる」と自然に理解している人の、落ち着いた存在感を放っている。

だから私が、「自由時間は何をして過ごしますか?」と聞いたとき、彼が思わず笑いながら「自由時間?」と聞き返したのもよく分かる。ハワイのホスピタリティ業界やクラフトマンシップ業界にいる人なら、誰もが聞き覚えのある反応だ。だが、少しずつ話が進むと、彼の本当の一面が見えてくる。「根っからの“水の人間”なんだ」とジェフは話す。

「パドリング、サーフィン… 娘と一緒にビーチへ行くこと。とにかく妻と娘と過ごす時間をできるだけ大切にしている」これは用意された答えではなく、彼を支えている生活そのものなのだ。

フィラデルフィアからハワイへ

ジェフが育ったのは冬の厳しいフィラデルフィアだ。「向こうは寒すぎるから、こっちに移ったんだよ」と、笑いながら話してくれる。今はハワイカイに暮らし、毎朝の通勤ではオアフ島東南岸の海沿いを走る。私自身も大好きな、静かで落ち着いたその景色だ。

「毎日その海を見ながら仕事に向かうんだ。それが自分の幸せにとって欠かせないものなんだよ」あの道を走ったことがある人なら分かるだろう。水面は毎日のリセットボタンのように感じられる。

そして彼は今でも地元チームの熱心なファンだ。フィラデルフィア・イーグルス(アメフト)とフィリーズ。フィラデルフィアのスポーツファンは熱いことで有名だが、ジェフもその例外ではない。島に移り住んで長い年月が経っても、心の中には出身地から持ってきたものが残る ー 応援スタイルも含めて。

ジェフと過ごしてみると、ホノルル・ビアワークスに温かさと安定感がある理由がよく分かる。フィラデルフィアで培った粘り強さ、ハワイの朝の海に柔らかく形づくられた感覚、家族を中心にした生活、そして“良く生きること”への静かな愛情。その積み重ねがホノルル・ビアワークスの雰囲気を作っている。派手に語る必要はない。ジェフ自身と同じように、ただ自然に「しっくりくる」だけだ。

Written by Solario (アーティスト、シセロン資格保持者)

BRAND ブランド紹介

HONOLULU BEERWORKS
ホノルルビアワークス オアフ島

2014年、ジェフ・サイデマンと妻のチャーメインは、カカアコの中心部に地元密着型のクラフトビール醸造所「ホノルル・ビアワークス」を開業しました。そしてビジネスの拡大に伴って、2025年、カリヒに大型の醸造設備とタップルームをオープンし、カリヒのローカルシーンに新しい風を吹かせています。創業当初から、醸造工程では地元産のユニークな原料を使用することに注力しています。