マウイ島パイアの生活、
サーフボードとスケッチブックが
マストアイテム

つくりて・ ヒストリー・思い

やさしい色合いが特徴の水彩アートを生み出すアーティスト、サラ・デヤング(Sarah DeYoung)さん。現在はハワイのマウイ島をベースに活動中です。彼女が自身で手掛けるブランド「サークリエイト(Sarcreate)」は、2021年に立ち上げられました。

サラさんは、アメリカ・ミシガン州出身。物心がついたころからアートに触れていたといいます。とにかく絵を描くことが好きで、大学でも美術教育や絵画を学び、子どもたちにアートを教えながら、自身の作品づくりにも取り組んでいたそうです。

大好きな“水の流れ”に影響される独自のアート

「私はミシガンで大きな湖の近くで生活していたの。そして約5年前にマウイ島に移住してきたわ。私のライフスタイルにはいつも身近に“水”があって、サーフィンやダイビングはまさに生活の一部。私のアートのテーマも、大好きな“水の流れ”に影響を受けていると思ってます」とサラさん。

だから、彼女のアートは流れるようなやさしいタッチとナチュラルなカラーが特徴。本人いわく「完全な不完全」と表現するゆるっとした雰囲気が、新たなサーフアートとして注目を集めています。もちろん水だけでなく、彼女を取り巻く自然や地球環境全体が、サラのアートのアイデアに繋がっているのは間違いありません。

毎日かかさずビーチへ。アクティブな日々がアイデアを生む

「今は、マウイ島のビーチタウン・パイアに住んでいます。この街はとてもカラフルでどこか懐かしい雰囲気があり、地元の人々やブランドと自然体で繋がれる場所なんです。ここでの生活は最高で、普通は、朝6時頃に起きて、走ったりサーフィンに行ったりします。その後、アートの仕事をして、午後はまたサーフィンやシュノーケリングをすることが多い。つまり毎日海に行ってることになります(笑)。ときには貝を探してダイビングもするし、ハイキングやランニングも大好き。ヨガのクラスにも通ってるし。このライフスタイルが、私のアートのインスピレーションの源なのよ」。

自然の中で体を動かしていると、ふっとアイデアが浮かぶことがあるというサラさん。それを忘れないうちに残しておけるように、海や山へ行くときも車の中には常にスケッチブックを持っていくといいます。

「もともと美術の先生が本業だった私が、アーティスト活動を本格的に始めたのは2021年頃。パンデミックが終わりかけた頃、ハワイの自然に刺激を受けて描いたオリジナルアートをインスタグラムにポストしていったの。最初は、アートプリントを販売できたらと思ってたんだけど、徐々にフォロワーが増えて、『ビジネス用のデザインをあなたにお願いできる?』、『あなたのアートでTシャツを作りたいんだけど』などの依頼が届くようになって。自然にフルタイムのアーティストになれたのは、本当にありがたいなって思ってます」。

SNSを通して世界中からオファーが

自分で“営業”をかけたわけじゃないのに、ハワイはもちろん、アメリカ本土やオーストラリア、そしてサラさん自身が大好きだという日本など、世界中からオファーが舞い込んでくるって、すごいですよね。コロナ禍を経て、インスタグラムなどのSNSの発信力がぐっと伸びた時期に、時代の波をうまくとらえて自身の魅力を広めたマーケティング戦略の成功例ともいえそうです。

もちろん、彼女自身が最初から計算したわけじゃないのだけれど。こういうのが、時代にマッチするということなのかな、なんて思います。

こうしてオンラインで、オフラインで、自分のアートを世界に確実に広げ続けるサラさんは、2025年には、オアフ島で行われたメイド・イン・ハワイ・フェスティバルにも、マウイ島から初めて参加し、大きな反響を集めました。

現在は、オリジナルアートの制作、Tシャツや水着などアパレルとのコラボレーションなど幅広く活動しているサラさん。プライベートでの予定を聞くと、「常夏のハワイの海も大好きだけど、ウィンタースポーツも好き!冬の時期に日本に行ってスノーボードに挑戦するのが楽しみなの」と笑いながら語ってくれました。自分に素直に、アクティブに、そしてしなやかにSarcreateを成長させている彼女の世界、これからも応援していきます。

次回は、彼女のアートのポイントでもある「アースカラー」について深掘りします。どうぞ、お楽しみに。