Beer Lab HIとローカルコミュニティー
一緒につくる

HAWAIIを読む

コラボレーションは、Beer Labがコミュニティーとつながる最も分かりやすい方法のひとつだが、共同創業者のニック・ウォンにとって、それは本物である必要がある。知名度や話題性のために相手を選ぶのではなく、ハワイという場所の豊かさを実際に形づくっている人たちと仕事をすること。そのストーリーを伝えることが重要になる。

それぞれのプロジェクトは、ローカル文化の表れになる

コラボの相手が食であれ、アパレルであれ、別の分野のクラフトであれ、その考え方がビールに反映される。同時に、そのビールはグラスの中だけで完結せず、限定のグッズやイベント、共有される体験の一部にもなっていく。

その姿勢は、これまでのさまざまな取り組みに表れている。レインボー・ドライブインやハワイ大学野球部、ワイアルア・ポイ・ファクトリーのように、日常のローカル生活に根ざした存在とのコラボ。In4mation(インフォメーション)との取り組みでは、デザインやストリートウェアの要素が加わり、ビジュアルの重要性もビールと同じくらい大きくなる。そして最近では、Beer Lab10周年のリリースとして、ハニーエールとアーティスト、クリス・ゴトウによるパッケージやギャラリー展示を組み合わせたプロジェクトも行われた。

時には、いちばん分かりやすい方向を選ばないこともある

スミダファームとのコラボがその例だ。名物のウォータークレス(クレソン)を使ったビールにするのではなく、料理と合わせることを前提にした、軽くてクリスプなラガーを作った。さらにカラウアオの湧き水に合わせて水質まで調整している。こうした考え方は、ブランディングにも共通している。

Beer Labは、分かりやすい「ハワイらしさ」のイメージに頼らない。代わりに、ここでの実際の暮らしを反映している。何を食べて、何を着て、誰と時間を過ごしているのか。一見すると静かなやり方だが、ローカルの視点から見ると、そのほうがずっと自然に感じられる。

だからこそ、成立している。

By Solario (アーティスト、シセロン資格保持者)