2019 05.24 fri

三輪車にBBQグリル!?
マノアチョコレート
ディランのはじまり物語

Tricycle and BBQ Grill!?
This Is How Manoa Chocolate Started
MANOA CHOCOLATE

ハワイはアメリカの中で唯一、商業ベースでカカオが育つ場所。そのハワイ・オアフ島、カイルアタウンに工場と店舗を構えるのが「マノアチョコレート」です。地元ハワイはもちろん、世界中のカカオ農家と直接コミュニケーションをとり、良質な豆を使ったビーントゥバーのチョコレートを生産しています。このマノアチョコレートの創設者でオーナーなのが、ディラン・バターボー。以前ハワイ移住ストーリーをご紹介した、タミーの旦那様です。

ハワイ大学の仲間でスタート

当時ハワイ大学に在籍していたディラン。カカオの研究をしていた友人の影響で、チョコレートづくりに興味をもつようになったといいます。ちょうどその頃時代は、それまでの「チョコレート工場がどこにあるか」という点よりも、「カカオ豆がどこでとれたのか」というポイントへとフォーカスがシフト。ハワイでのカカオ豆栽培も次第に増えて研究が進むにつれ、ディランは地元産のカカオからつくるチョコレートの将来性を確信するようになります。

三輪車とBBQグリルが工場設備!?

2010年、24歳の若さでビジネスをスタートしたディラン。資金を潤沢に持ち合わせていたわけではありませんでした。しかし信頼する仲間たちとともに、さまざまな創意工夫でマノアチョコレートの創成期を築き上げていきます。たとえば、ユニークなのは冒頭の写真。チョコレートの製造工程では、カカオ豆の殻をむいてその中身であるニブと選別する作業がありますが、これを三輪車をこぐ力で風を起こして作業していたのです。ほかにも、豆の焙煎機はBBQ用のロースターを代用していたとか。「Smile! You are making chocolate」。笑って! チョコレートをつくってるんだから――。ファクトリーの壁に書かれたスローガンの通り、ディランたちはどんな困難も笑顔で乗り越えてきたのです。
「MANOA」とは、ハワイ語で「奥深い」の意味。味わいの奥深さもブランドストーリーの奥深さも、すべてがぎゅっと詰め込まれた宝物のようなチョコレートです。

BRAND ブランド紹介

MANOA CHOCOLATE
マノアチョコレート オアフ島

オアフ島カイルアにあるビーントゥバーのチョコレートメーカー。ハワイをはじめ世界中から集めた良質なカカオを使い、豆からバーになるまで一つひとつ丁寧につくり上げています。原料となるカカオ豆は、すべて農園からサンプルを取り寄せて味を確かめてから購入。それぞれの豆の個性に合わせて焙煎を調整するというこだわりようです。