「ハワイのレストランでバーテンダーをしている女性が、必ず毎年新しいタオルを購入してくれるんです。ここのタオルじゃないとだめだって。こういうリピーターさんがいるから、私たちもがんばって作り続けようって思うんですよね」。
こう語ってくれたのは、ダウンタウン・ジェネラル・ストアのオーナーである日系人、レス・キヤブさんとペニー・キヤブさんご夫妻。彼らがホノルルのアトリエで丁寧に作っているのが、ハワイプランテーション時代から現代に伝わる「フラワーサックタオル」です。
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日本にルーツを持つ夫婦がホノルルで作る「古き良きハワイ」な一枚
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ハワイで砂糖きびやパイナップル産業が発展していた時代を「プランテーション時代」と呼ぶのですが、その頃に、小麦粉が入っていたコットンの布袋をリサイクルして作られていたのが「フラワーサックタオル」です。
物資が限られている中で生まれた、再利用のアイテム。まさに、エコでサステイナブル!なのですが、この素材が非常に優秀だったんですよね。漂白された小麦袋の生地はとても柔らかくて、吸水力に優れていながら、掛けておくだけでさっと乾く。まさに至れり尽くせりだったわけです。
これが「キッチンタオル」(いわゆる、ふきん)にぴったりで、現代まで、大切に受け継がれてきたという逸品。ダウンタウン・ジェネラル・ストアは、そんなフラワーサックタオルに、キヤブご夫妻が一枚ずつシルクスクリーンでプリントを施すブランド。使い心地の良さに、ちょっとレトロな雰囲気が魅力を加え、ハワイでもリピーターが絶えない人気なんです。

プロも毎年、気持ちを新たに「新調」する1枚
冒頭にご紹介したバーテンダーの女性も、そのファンの一人。
「職業柄、たくさんのグラスを拭くのが毎日の日課。このフラワーサックタオルは、とにかく吸水性に優れているのでストレスなくささっと作業できます。ワイングラスなどを吹いても糸くずがグラスに付きにくいのも特徴。さらに薄手なので、様々な形のグラスを拭くのにも使いやすくて。使い込むほどに手になじんでいくのも、いいんですよ」と語ってくれました。
同じものをずっと使い続けるのもいいのだけれど、彼女は年に一度、気に入ったデザインを選んで新調することにしていると言います。
「これは自分の節目っていうか。毎年、まっさらなタオルを購入することで、気持ちがぴしっとするんです。今年もがんばろうって思える。ダウンタウン・ジェネラル・ストアのフラワーサックタオルは、それくらい自分の仕事の『相棒』なんですよね」。
ハワイで長く長く愛されている一枚。キッチンタオルとしてだけでなく、大判なサイズを活かして風呂敷やランチバッグ代わりに使うというリピーターも多いと言います。
古き良き時代を彷彿とさせてくれる、柔らかくてやさしい手触りのタオル。あなたのキッチンにも、一枚いかがですか。