2024 12.17 tue

ユネスコ認定日本の「伝統的酒造り」とハワイの伝統食「タロイモ=KALO」の出会い。

“Traditional Sake & Sho-chu brewing" joins UNESCO's list

Meets “Taro = KALO”, a traditional food of Hawaii
TARO BRAND

今月、日本の「伝統的酒造り」がユネスコ文化遺産に登録されました。麹と酵母の力を繊細に コントロールして生み出される日本酒や本格焼酎造りは、この国の発酵文化の象徴でもあります。 そしてその酒造りは、太平洋を跨いだハワイの島々の伝統食「タロイモ」と出会って、唯一無二の焼酎として今、花開こうとしています。

ハワイと日本「主食」としての存在。

”KALO”。それはハワイ語で「タロイモ」のこと。実はタロイモは、古代ハワイ神話に登場する 神聖な植物で、かつてより主食として大切に食べられていたもの。日本人にとっての「米」のよう な存在と言っても良いでしょう。 そんなタロイモも、現在では食文化変化によって生産量は減少し、人々の日々の食卓に上がる ことも少なくなってきました。


 bowlのパートナーに、HPC FOODSのCRAIGさんをはじめ、神聖なハワイの伝統食を後世に伝え、タロイモ農家と共に新たな需要を模索する人々がいます。ある日、彼らの想いは私たちと共に、新たな可能性の糸を紡ぎ出しました。
最初のきっかけは、鹿児島出身のN君の一言。 彼は、芋焼酎文化圏の真ん中で育った生粋の薩摩っ子。お父さんも、お爺ちゃんも、集会でもお祭りでも、”お酒”といえば誰もが地元の旨い芋焼酎のお湯割り。学生の頃は、しばしば芋掘りや稲 刈りに駆り出された思い出もあります。

タロイモで、芋焼酎を造れないですかね?」数年前のふとした一言が、まさか伝統文化と伝統 食をつなげる橋渡しになるとは当時の彼も思いませんでした。

カウアイ島→鹿児島→焼酎として故郷ハワイへ。

 

実は、日本での正式リリースを前に、ハワイに6000本のタロイモ焼酎が出荷されます。 ハワイの人々にとっては「逆輸入」。かつてハワイで神聖なタロイモで醸すお酒は存在せず、ましてやあまり耳馴染みのない日本の”sho-chu”という蒸留酒となれば、多くの人にとって未知の存在です。
でも、私たちは、大いなる可能性を感じています。 なぜならこの焼酎造りにあたって、ハワイからたくさんの人々が鹿児島の酒蔵に度々足を運んでくれているのですが、一口味わう彼らの反応とその満面の笑みを、私たちはしっかり見て来たので。

満を辞して、日本でもいよいよ来年正式リリースが始まります! 太平洋を跨いだ伝統と伝統のコラボ。日本の皆さんも是非ご期待ください。

BRAND ブランド紹介

TARO BRAND
タロブランド オアフ島

1946年、小さなポイ製造所としてスタートしたHPC社の、タロイモを使った商品ラインが「タロブランド」。「ポイ」とは、タロイモを蒸してすりつぶし、発酵させた伝統食。高い栄養価と非アレルギー性であることから、離乳食としても注目されています。HPCは、このタロイモ文化を後世につなぐべく活動しているローカルカンパニーです。