オヒアレフアは、ハワイの固有種。ときには数10mにもなる木の枝に、赤やオレンジの鮮やかな花をつけます。みつばちが集めたこの花の蜜が、オヒアレフアハニー。結晶化した白い色が特徴で、「幻のホワイトハニー」なんて呼ばれることもあります。
「でもさ、ちょっとかわいそうなんだよね、オヒアレフアハニーって」
元ハワイアンレストランのシェフ・ボビー青木さん、今日はなぜだかオヒアレフアハニーに同情しながら登場です。
「おみやげとしても大人気。でも固くて使いづらいって、棚の奥にしまったまま…なんて話、結構よく聞くんだよねぇ」
なるほど、たしかに。一般的なはちみつは、容器を傾ければとろりと出てくるものが多いですが、オヒアレフアはまったく別もの。結晶化しているところを、スプーンで削り取って使うようなイメージです。
「でもだからこそ、その食感を生かしてほしいんだよね。今日は、朝食の定番メニューに使ってみようと思うよ」
フレンチトースト with オヒアレフアハニー
(材料) ※つくりやすい量
A 卵 1個
A 牛乳 60ml
A シナモンパウダー 小さじ1/2 ※苦手であればなしでもOK
・食パン 2枚 ※写真では6枚切りを使用。厚めがおすすめ
・バター 適量
・オヒアレフアハニー 適量
・トッピング用フルーツ 適量 ※写真ではいちごとブルーベリーを使用しました
(つくり方)
1. Aの材料をボウルに入れ、混ぜる
2. 1に食パンを浸す(食パンがフライパンに入らない場合は、適宜カットしてから)
3. 熱したフライパンにバターを入れる
4. 3が溶けたら2をフライパンに並べ、蓋をして弱火で両面各5分焼く
5.4を皿にのせ、オヒアレフアハニーとお好みのフルーツを添える
「フレンチトーストには、メープルシロップやふつうのはちみつをかける、ってことが多いと思うんだけど、オヒアレフアにすると新しい世界が開けるのよ」
…本当です。上品な甘みと、何よりもこのしゃりしゃりとした食感。いつものフレンチトーストが、ちょっとドレスアップしたようなイメージです。
「こうやって、いつもの何気ないメニューで使ってみてほしいんだよね。ハワイ産の食材って、別にハワイアンフードにしか合わないわけじゃないんだから」
その名言、胸に刻ませていただきます。