「どうしたの、浮かない顔しちゃって」
元ハワイアンレストランのシェフ、ボビー青木さんが私の顔をのぞき込みます。ああ、表情に出ちゃってますか…。そうなんです、私は困っているんです。
「どうせまた、『ひとりひと品、持ち寄りね!』的なパーティに誘われて、レシピが思いつかない…とかじゃないの?」
なんで? どうして!? ずばりと的中させちゃうんですか…。そうなんです。ポットラックパーティってやつに誘われてしまって、そのメニューが決まらないんです。
「だったらさ、持ち運びにも便利な『ケークサレ』は、どう? タロパンケーキミックスを使ってつくれるから、ハワイの風も吹かせられちゃうよ」
もう、魅惑的なフレーズしか聞こえてきません。ボビークッキング、今日はいつにも増して気合い十分でお願いいたします。
タロケークサレ
(材料)※25㎝パウンドケーキ型1台分
・ ほうれん草 200g(1パック程度)
・ 玉ねぎ 1/2個
・ 赤パプリカ 1/2個
・ ブロックベーコン 50g
・ オリーブオイル 適量
・ コナディープシーソルト 小さじ1/2
・ 黒こしょう 小さじ1
A タロパンケーキミックス 200g
A 卵 1個
A 牛乳 200ml
A マヨネーズ 大さじ2
・ ピザ用シュレッドチーズ 50g
(つくり方)
1.オーブンを予熱180℃に温めておく
2.ほうれん草は根元を切り落として5cmほどの長さ、玉ねぎ、赤パプリカは1cm幅にスライス、ベーコンは1cm角の棒状に切る
3.中火に熱したフライパンにオリーブオイルをひき、ベーコンを炒める
4.3に玉ねぎとパプリカ、ほうれん草の順に入れて炒め、コナディープシーソルト、黒こしょうを振る
5.ほうれん草がしんなりしたら火を止め、バットに移して粗熱を取る
6.ボウルにAをすべて入れ、泡だて器で混ぜる
7.6に5とピザ用チーズを入れ、さっくりと混ぜ合わせる
8.パウンドケーキ型にクッキングシートを敷く
9.8に7を流し入れる
10.180℃のオーブンで40分焼く
※ 中心に竹串を刺して、生地がついてこなければOK
11.オーブンから取り出し、しばらくおいて粗熱がとれたら型から外す
※ 玉ねぎとチーズを少量取り分けておき、型に流した生地の上に散らしてもよい
どきどきしながらカットすると…、色鮮やかな断面が現れました! これなら“映え”も、ばっちりです。
「4月の頭には、アメリカではイースターをお祝いするんだよね。そのとき、絵柄を描いた卵を庭に隠して、子どもたちがそれを探す『エッグハント』っていうのがあって。そんな場面での軽食にもぴったりだね」
味はもう、老若男女に愛される、申し分なしのおいしさです。ボビーさん、本当にありがとうございます。これで枕を高くして眠れます。