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2019.07.02 TUE # people

タロイモメーカーHPC
創業者は路上で
カットパインを販売!?

The Founder Sold Pineapples in the Street!?
HPC’s Passion in Their Business

「TARO BRAND」。この名前を目にした日本人の中には、「太郎?太郎のブランド? ハワイにいる太郎さんなの??」と思う方も多いようです。ですが、「TARO」はTAROでも、「タロイモ」のTARO。ハワイの伝統食「ポイ」をはじめとしたタロイモの加工品がラインアップする、HPCフーズのブランド名なんです。

パンクな起業家!トットリ・カクイチ

「HPC」のかつての名前は、「ホノルルポイカンパニー」。その名の通り、ポイの製造を手掛ける会社として、1946年にスタートしました。「HPC」はその頭文字です。創業したのは、日系移民のカクイチ・トットリ。冒頭で素敵な笑顔を見せてくれているクレイグ・トットリのひいおじいさんです。当時の日系移民といえば、その多くがさとうきび畑で働いていましたが、「彼はいろんなビジネスをスタートした、根っからの起業家だったんだ」とクレイグ。乳製品の会社や、畑の経営、ハワイで知らない人はいないジュースブランドも始めたのは彼だったそう。さらには、パイナップルを初めてサンフランシスコに売り出した最初のひとりだったとか。「経営していた畑でとれたパイナップルを船に積んでアメリカ本土へ。それをカットして路上で売り始めたんだ。そうしたら大手スーパーのバイヤーの目に留まって、パイナップルを卸し始めたって話だよ」。なんともたくましいひいおじいさま。HPCも最初は3人でスタートして、いまでは約180人の従業員がいるというから、トットリ家のビジネスセンス恐るべし、です。

こどものきもち、親のきもち

小さいころから家の仕事を手伝っていたというクレイグ。「3人兄弟、手伝いをしながら育ってきた感じだよね。パック野菜のビジネスもやっていたから、野菜を切って、もやしを栽培して、タロを食べて(笑)」。まだまだ本格的に仕事を始めたくなかったこともあって、大学卒業までに6、7年かかっちゃった、とばつが悪そうにクレイグは笑います。「生まれたときからうちにあったビジネスだったから、なかなかそれに対して感謝の気持ちがもてなかった。でも、おとなになって経営にかかわるようになって、やっと両親のことが理解できるようになったよ」
近い将来、ハワイの伝統食について伝えるビジターセンターをつくりたい、というのがクレイグの夢。「儲けのためではなく、次の世代につなげていくことこそが大切。そのためには勇気ある変化も必要だと思う」。優しい瞳の奥には、力強い決意が透けて見えました。 

TARO BRAND

1946年、小さなポイ製造所としてスタートしたHPC社の商品ブランド。「ポイ」とは、タロイモを蒸して...

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