繊細でやさしい雰囲気が魅力のクリスティン・レイノさん。カイルア在住のアーティスト&写真家です。彼女が手掛けるブランド「Lola Pilar Hawaii(ローラピラー・ハワイ)」は、生のトロピカルフラワーや植物、新鮮なフルーツなどをシンメトリーなデザインに配置し、俯瞰して写真撮影する独特のアートを生み出しています。
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新感覚「写真アート」でハワイを感じる。ローラ・ピラーの世界へようこそ
アメリカ本土で写真撮影や映画撮影などを専門に学び、カリフォルニア州では大手サーフブランドでフォトグラファーとしての経験を積んできた実力派。現在は、ハワイ・カイルアをベースに活動を続けています。
最近では、ワイキキのホテルなどにも作品が飾られることが増えているローラ・ピラー・ハワイ。先日は、ワイキキの貴婦人とも称される老舗ホテル「モアナサーフライダー」とのコラボレーションが話題となりました。

普段の作品創りとは異なり、コラボレーションの場合はその相手について学び、感じ、互いに理解を深めながらデザインを作っていく必要があります。今回は半年以上をかけて、3つの作品を作ったというクリスティン。エレガントで100年以上の歴史を持つホテルとのコラボということで、10以上のドラフトを作って試行錯誤を続けたといいます。
「モアナサーフライダーのバニアンツリーは、1904年から120年以上にわたってこの場所で人々を見守ってきました。ホテルの象徴であるこの木をテーマに、世界中から訪れる旅行者をレイで表現してホテルと人々の物語を表現したのが、フロントの横にある作品。ハワイアンキルトのような正方形ではなく、左右対称の特別なスタイルが特徴なんです。バニアンツリーで編まれたレイや、クラウンフラワーなど高貴な花を贅沢に使った作品。オレンジ色の美しい花は“コウ”の花。ハワイの固有植物で、ふわふわと繊細なのに強くて魅力的な木なんです。実は、今回のプロジェクトに関わって初めて、この木がハワイ固有の植物だと知ったんです。こうやって、新たな発見があることも、コラボレーションの醍醐味ですよね」とクリスティンは語ってくれました。

その他、ロビーに2点、彼女の作品が飾られています。こちらもコウの花や木をはじめ様々な美しい花が使われたもの。「ホテルが3つのウィングからなっていること、そして、パワースポットとして知られる、ワイキキビーチの“カパエマフの魔法石(ウィザードストーン)”が4つあることを踏まえて、3と4という数字をデザインに織り込んだのがこだわりなんです」というクリスティン。アートの背景にあるストーリーを知れば知るホと、ますますその魅力が輝いて見えます。

これらの作品は、デザインやモチーフはもちろん、使用する生花を大量に集めることがとてもたいへんだったのだそう。AIなどのテクノロジーがこれだけ発達した現代にあっても、一つ一つの花を集め、例を編み、美しく配置して写真にする、というこだわりを曲げない。それこそが、ローラ・ピラー・ハワイの真骨頂なんだなとあらためて感じます。
ワイキキのファーストレディ、モアナサーフライダー。もし、このホテルへ立ち寄ることがあったら、フロントの近くに飾られている彼女の3点の作品、ぜひゆっくり時間をかけて見てみていただきたいと思います。





