2020年、突然やってきたコロナ禍という未曾有の事態に世界中が一変しました。ここハワイからも、旅行者の姿が消えて今まで見たことがない光景が広がり、厳しい外出禁止令も出されました。
先の見えない状況に不安を覚えながら、自宅にいる時間が圧倒的に増えたあの頃。ハワイのアパレル業界も苦境に立たされました。
アパレルブランド、ファイティングイールの新たな試み
そんな中で、ローカルファッションブランドの「ファイティングイール」が手掛けたのが、不足していた「マスク」の製作。カラフルなデザインのマスクは、本来の目的以外に、人々の気持ちを明るくする役割も果たしてくれたのを覚えています。あの頃はオンラインでかわいいマスクを探し、何枚も買ってたなあ…。

それを機に、ファイティングイールはホームアクセサリーやキッチンアイテムなどの製作をスタートしました。それまでのアパレルラインに加え、たとえばクッションカバーやシャワーカーテン、キッチン用のタオルや食器を洗うスポンジ(ディッシュクロス)、ステーショナリーグッズなど、ライフスタイルに寄り添うアイテムを提供し始めたのです。
人気のワンピースやシャツとおそろいの柄のタオルやクッションカバーは、お家時間を華やかに元気にしてくれると話題に。
現在はさらにアイテムのバリエーションが増えて、トートバッグやバックパック、トラベルポーチなども続々登場。お洒落でかわいいものを「着る」だけでなく生活の一部に様々な形で取り入れていけるようになり、ファン層もさらに広がってきているのです。
考えすぎず、ポジティブに進む。という選択がロコを魅了
「とにかくみんなが求めているものを生み出すために、常に挑戦をしている感じ。目標のために、今できることから進めていくようにしてるの。考えすぎず、止まらずに、ときにはステップを飛ばしたっていい。もし失敗したら、次に同じ失敗をしなければいいって思うようにしてね」と話してくれたのは、オーナーデザイナーのランさん。
以前は、自分たちの商品にはとことんこだわって、少しでも不具合があればイチからやり直さなきゃ気がすまない、という“完璧主義”なところがあったという彼女。でも、すべてをパーフェクトにして、全工程を完全にクリアし続けるためにストレスを抱えるのは違うんじゃないかと気づいたといいます。
そんなポジティブなトライ&エラーを繰り返す中で生まれた、バリエーション豊富なアイテムたち。レディース、メンズ、キッズ、ベビー用のアパレルも多種多様、さらに「こんなものまで?」と驚くような商品も登場しています。
ライフスタイルブランドとして圧倒的な存在感を示す、ファイティングイール。一貫しているのは、品質へのこだわりと地元ハワイへの感謝。だから、とにかくリピーターが多いのですよね。

なんだか今ひとつ、盛り上がらないなーっていう日。好きな色やパターンの洋服を選ぶように、好きなインテリアやアートを揃えて愛でてみる。それだけで気分がぎゅんと上がることもありますよね。好みのお洒落なものを見つけて、パワーチャージしちゃいましょう!