2024 12.21 sat

ハワイの太陽で露光したシルクスクリーンにはアロハが宿る、と思う

Silk Screens Basked in Hawaii’s Sun Carry the Spirit of Aloha
WIMINI STUDIO

ハワイで愛される、ナチュラル派ブランド「ウィミニ・ハワイ」。オーナー兼デザイナーのチノ・ユタカさんは、旅行会社勤務やバス釣りツアーのガイドなどを経てブランドを立ち上げたユニークな経歴の持ち主です。

チノさんについてはこちらの記事をどうぞ

独学で身につけたシルクスクリーンの技

チノさんがこだわっているのが、ハワイの工房でのシルクスクリーン・プリント。まったく独学で学んだというプリントの技術、最初はとにかく失敗の連続だったそう。「当時は、今みたいにYouTubeなどがあるわけじゃないですからね。本を読んだり、人に聞いたりしながら、とにかく実践あるのみでした」と笑います。

そんな中でチノさんがこだわっているのが、シルクスクリーンの「版(スクリーン)」自体の作り方。

ちなみに「シルクスクリーン」というのは、メッシュ(細かい網の目)状の版(スクリーン)に、デザインにあわせて孔(あな)を開け、そこにインクを通過させて印刷する技法のこと。その昔、スクリーン部分にシルクを用いていたことからその名前がついたのですが、現在は別の素材を使っているそうです。

ハワイの太陽光でスクリーンを作る贅沢

で、その「版」に孔(あな)を開けるために、スクリーンを露光させる工程があるんですね。通常は露光機などの機械を使うのですが、チノさんは「太陽光」を使っての露光にこだわっているのです。ハワイの恵み、自然の太陽光を利用してつくるスクリーン。素敵でしょう?

プリントに使うインク自体も、環境に配慮して有害物質を含まない水性インクを採用。柔らかいコットン生地にしっかり馴染み、凹凸のないなめらかな仕上がりがウィミニの特徴です。

また、ひとつのデザインに使うインクのカラーは「最大2色」まで。シンプルなデザインの中に、繊細なタッチの違いや独自のドット使いを駆使して深みを感じさせるのが、まさに匠の技なのですよね。

デザインにも、素材にも、妥協ナシ

「自分たちのブランドとして世に出すものだから、クオリティには妥協したくないなと。ハワイで一から作るのは難しいけれど、できるだけアメリカ国内生産のものを使うようにしています。Tシャツやバッグ、キッズアイテムなど、すべてね。そこに、僕がハワイのスタジオで一枚ずつハンドプリントしていく。キャンバスにアートを乗せるように、丁寧に作っていますよ。時間も手間もかかりますけどね(笑)」。

ベビーアイテムやキッズウェアは100%オーガニックコットンの素材で、とろけるような手触りが気持ちいい。洗うほどに肌に馴染むやさしさがクチコミで広がり、お洒落なローカルママの出産祝いや、子供さんへのバースデープレゼントとしても大人気です。

ハワイの自然や動物たちをモチーフにしたり、環境に配慮したエコ素材を使ったり、ナチュラルでやさしい魅力がさり気なくあふれる、ウィミニ・ハワイ。人々に愛され、地元のレストランやショップからコラボレーションの依頼が多い、というのもうなづけます。

BRAND ブランド紹介

WIMINI STUDIO
ウィミニ・スタジオ オアフ島

ハワイ・ホノルルのショップ兼アトリエで一枚ずつハンドプリントされる、Tシャツやトートバッグが人気のブランド「ウィミニ・スタジオ(Wimini Studio)」。ブランド名の「Wimini」は、ハワイ固有種の鳥「ベニハワイミツスイ」のハワイ名「イイヴィ(Iiwi)」の文字を組み換え、「MIND」と「NATURE」の頭文字を追加して作られた造語なのだそうです。

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