ハワイのおみやげといえばマカダミアナッツ。まだそんなイメージは根強いと思います。かりっとした歯ごたえとクリーミーな味わいは、日本にいながらにして南国の風を運んできてくれる魅力的な存在。でも、その栄養価についても近年注目されているということ、ご存知ですか?
風を防ぐため海を渡る
マカダミアナッツの原産は、じつはオーストラリア。1800年代の後半に防風林としてハワイに持ち込まれたのが始まりだといわれています。その後、味の良さから食用としての栽培がスタートし、さまざまな品種改良を経て今日に至ります。ハワイで出回るマカダミアナッツの多くは外国産というのが現状ですが、bowlショップでも販売するハマクア社の商品では100%ハワイ産のナッツのみを使用。濃厚でよりクリーミー、ぎゅっと凝縮された味わいが特徴です。ちなみにこのハマクア社の名前は、1881年にハワイに初めてマカダミアナッツの木が植えられたといわれるハワイ島北部「Hamakua」の町にちなんでつけられたんだそうです。
良質な油で満ち満ちる
さて、本題。マカダミアナッツの栄養価のお話です。まず特筆すべきは不飽和脂肪酸。動物性の脂肪に含まれる飽和脂肪酸に対し、不飽和脂肪酸は魚や植物に多く含まれています。この不飽和脂肪酸のひとつであるオレイン酸が、マカダミアナッツには非常に豊富。オリーブオイルにも多く含まれ、血中コレステロールを下げる効果があるといわれています。さらにもうひとつ、こちらも不飽和脂肪酸のひとつであるパルミトレイン酸、マカダミアナッツはこの良質な油を含む数少ない食材。パルミトレイン酸は動脈硬化や高血圧予防、さらにはため込んだ脂肪の分解にも効果があるといわれています。
アンチエイジングにも期待?
まだまだあります。マカダミアナッツは、ビタミンも豊富。糖質を体内でエネルギーに変えることを助け、また疲労回復にも効果的だといわれるビタミンB、抗酸化作用があるのでいわゆるアンチエイジングが期待できるビタミンE。ほかにも、骨の形成を助けるマグネシウム、余分なナトリウムを体外に排出するカリウムなどミネラルも豊富。さらに鉄分、リン、マンガン、ナイアシン、チアミン、セレニウム…もう本当に栄養素のオンパレードなのです。
隠れたスーパーフードともいえるマカダミアナッツ。おみやげでいただくだけでなく、毎日の暮らしに取り入れてはいかがでしょうか。おやつやおつまみに限らず、砕いてサラダにかけてもおいしいですよ。