「じつはオーストリア、ウィーン生まれなの」
そう話すのは、ハワイアンシーソルトブランド「シーソルトオブハワイ」の創業オーナー、サンドラ・ギブソン。馬に乗るのが大好きな少女だったという彼女に、ハワイでビジネスを始めるまでのストーリーを聞かせてもらいました。
ワールドトラベラー
「主人はホテルの仕事をしていたんだけど、その関係でオーストリアに赴任していた時に出会ったの。付き合うようになって、彼の勤務地が変わるたびについて行ったりしてたわ」
学校卒業後、アメリカ本土で仕事をしていたこともある彼女。旦那様と時間を過ごすために、シカゴ、ラスベガス、カウアイ…いろいろな場所を訪れたといいます。
販売は禁止、カウアイの塩
ご主人はハワイの勤務年数が長かったこともあり、現地のコミュニティとも深くかかわるように。夫婦はこの地に根を下ろすことを決めました。
「カウアイに住んでいたときに、そこには伝統的な方法で塩をつくっている家族たちがいたの。売ることは許可されていない塩だから、贈り物だったり、物々交換だったりでやりとりされるものなんだけど、そこに語り継がれるストーリーも素晴らしくて。それで、これからハワイで暮らしていくのに、塩を仕事にするのはおもしろいかも、って思ったの」
外から来たからこそ
でも、ほかの国からやってきて、ハワイでハワイアンソルトのブランドを立ち上げるって、なかなか大変なことのように思えます。
「ほら、物事ってちょっと距離を置いてみたほうがよく見えることがあるじゃない?」
こうして2012年、ホワイト、ブラック、レッドのクラシックソルトのラインナップを引っ提げて、シーソルトオブハワイはデビューしました。
適材適所。スペシャル脳みそ
その後発売され、いまやブランドのイメージをつくり上げているといってもいいのが、さまざまなフレーバーソルト。マウイオニオン、ガーリック、ハワイアンペッパーなどのハワイをテーマにしたものを中心に、かわいらしいガラス瓶入りでギフトとしても大人気です。
「友人でもあったシェフのノーマン・バーグ。彼がすべて味を作り上げてくれたわ」
彼はなんでも、フレーバーで考えて、フレーバーで示すような、私たちとはちょっと違うすばらしい脳みそをもっている人なの、とサンドラは笑います。
ふたりの友情が生み出した味わい深いフレーバー、ぜひ一度お試しあれ。