マウイ島最高峰であるハレアカラ山麓には、アップカントリーと呼ばれる高原地帯があります。ノースショアのビーチエリアから車で2、30分走るだけで、牧場、ラベンダー畑、ワイナリーなどが点在。一般的にイメージするハワイとは少々異なる風景が広がっています。
ただの農園にあらず
このエリアのクラという場所にあるのが、「クラカントリーファーム」。100エイカーという広大な敷地で、ストロベリーやオニオンを始め、さまざまなフルーツや野菜を栽培しています。とうもろこしで作った迷路や、いちご狩り、ハロウィンの時期には大きなパンプキンを持ち帰ることのできるかぼちゃ畑など、ファミリーで楽しめる仕掛けがいっぱいです。
奥さまのアイデアで千客万来
そこかしこで目を引くのは、手作業でペイントされたかわいらしい看板やサイン(その写真はまた別の機会にご紹介させていただきますね!)。その仕掛け人が4代目オーナー、チャウンシー・モンデンの奥様、ティーナです。
「始めたのは10年くらい前かしら。子どもたちもちょっと大きくなって落ち着いてきたから。男性スタッフは最初は、『なんだよこれ!』みたいな感じで不評だったのよ(笑)」
でも、このアイデアが大成功だったのは、お客さんであふれる現在の盛況ぶりを見れば容易にわかります。
海へと続くティーナの夢
しかしこのファームで圧巻なのは、なんといってもそのビュー。マウイ島は大きな島と小さな島がふたつくっついた形をしていますが、西側の小さな方、ウェスト・マウイ・マウンテンと紺碧の海を望む景観は、ただただ絶景。海へと続くなだらかな牧草地帯では、やぎがのんびりと草を食んでいます。
「ここでね、ウェディングができるようにしてみたいと思ってるの」
景色を一望できるデッキで話をしていると、ティーナがそう明かしてくれました。マウイにはとってもお高い式場もあるけど、そこまでじゃなくていい。カジュアルな雰囲気で、おいしいごはんがあって、あとは何よりもこの景色があれば最高でしょ、と。なんて素敵なアイデア! これには男性スタッフも決してノーとは言えないでしょう。