2026 10.27 tue

ハワイの今を味わう。
Howzit Brewingのクラフトビール

A Taste of Hawaiʻi Now: Howzit Brewing and Its Craft Beers

ハワイでビールを飲む時間は、やっぱり特別。海帰りの一杯、夕方の風に吹かれながら飲む一杯。さらに、最近のホノルルでは、そこに「今日はどんなビールに出会えるだろう」という楽しみも増えてきています。

最近のハワイのクラフトビールシーンを感じさせてくれるスポットのひとつが、カカアコにある「Howzit Brewing(ハウズィット・ブルーイング)」。2023年にオープンした比較的新しいブルワリーです。

「Howzit」はハワイで日常的に使われる「元気?」「調子どう?」という気軽な挨拶。その親しみやすい名前の一方で、ビールづくりは自由で、かなり挑戦的です。

ハワイに戻り、自分たちが飲みたいビールを

オーナーのジャスティン・ハイキネンさんはハワイ生まれのロコボーイ。アメリカ本土で長く暮らし、様々な業界で仕事をしながら、30年近くホームブルーイングを続けてきました。

特に影響を受けたのが、パシフィック・ノースウェストやカリフォルニアのクラフトビール文化。個性豊かなブルワリーが、新しいホップや原料、醸造方法に次々と挑戦している様子を肌で感じ、その中で実際に経験も重ねた後、故郷ハワイに戻ってHowzit Brewingを立ち上げました。

すでにある程度のビール文化が成熟しているアメリカ西海岸とは違い、ハワイにはまだ自分たちができることがある、と語るジャスティンさん。だからこそ、Howzitのビールは、単純に「ハワイらしい味」を目指しているわけでも、ひとつの看板ビールだけを造り続けるスタイルでもないんです。

本土で培ったクラフトビールの感覚をベースにしながら、ホノルルで自分たちが面白いと思うビールを常に進化させて作っていく。それがHowzitの個性であり、多くの人たちから注目されている魅力につながっているんですね。

軽やかなラガーから、19%のスタウトまで

オープン当初から、ブルワリー兼ドリンクスペースにあるタップは10種類。ヘイジーIPAならアルコール度数6.5%、ダブルIPAは8.9%、ニュージーランド産ホップを使ったピルスナーは5.5%など、スタイルも味わいもさまざまです。ラガーとフルーツジュースを合わせるラドラーを、フローズンレモネードと組み合わせるような遊び心ある一杯も人気です。

そして、このタップの内容は常に入れ替わるんです。訪れるたびに違うビールに出会える可能性があるのも、このブルワリーの魅力ですね。

ひとつのジャンルに絞らず、新しい材料や醸造方法があれば積極的に試していく。定期的に造られるビールはありつつも、自分たちをひとつのスタイルにはめないことを大切にしているのだそう。なかには、ローカル産のバナナ、ハチミツ、カカオを使ったインペリアルスタウトもあり、アルコール度数はなんと19%。なんと自由な!

その一方で、「Twin Fin Blonde」のような軽快なブロンド系ラガーも。モルトの穏やかな甘みとほどよいホップの苦味を楽しめる一杯で、最近は夕日に染まるビーチとヤシの木を描いた缶が印象的な「缶入り」タイプも登場しているので要チェックです。

軽く飲みたい日も、ちょっと変わったものを試したい日もある。その日の気分で違う一杯を選べるのも、Howzitの楽しさなんです。

「今日は何がある?」から始まる楽しみ

Howzitでは、ビールを一度完成させて終わり、ではありません。テイスティングやデータ、お客さんの反応も取り入れながらレシピを調整し、新しいビールへとつなげていきます。

だから、「Howzitならこれを飲む」と決めて訪れるより、タップを眺めながら「今日は何がある?」と選ぶ方が、このブルワリーらしい楽しみ方なのかもしれません。

店内にはローカルアーティストの作品が飾られ、イベントなども開催。ローカルのフードトラックが曜日ごとに登場するのも楽しい!ビールをきっかけに人が集まり、気軽に過ごす新しいコミュニケーションの場としても愛されています。

ハワイのクラフトビールは今、南国らしい素材を使ったビールだけにとどまらず、世界のクラフトビール文化を取り込みながら、どんどん幅を広げています。

その中で、新しいものを試し続けるHowzit Brewing。

日本でそのビールを手にする機会があったら、ぜひ「次は何を造るのだろう」というワクワク感まで一緒に味わってみるのも楽しそうですね。