2026 07.07 tue

オーナー、ジャスティンの好奇心から生まれるもの

The Howzit Brewing Story: Built from Curiosity
Howzit Brewing

ジャスティン・ハイキネンと話していて、最初のほうで印象に残った言葉がある。

Howzit Brewing(ハウズィット・ブルーリング)は、自分たちをひとつの枠にはめたくなかったということだ。

多くのブルワリーは、看板となる定番ビールを中心に事業を組み立てていく。一度そのビールが支持を集めれば、次に求められるのは安定した品質と一貫性だ。お客さんもまた、いつ来ても同じ体験を期待するようになる。しかし、Howzitは少し違う道を選んだ。

定期的に造られているいくつかのビールを除けば、自分たちのスタイルをひとつに固定することを意図的に避けている。新しい原料が入れば試してみる。違うスタイルを造ってみる。新しいホップやモルト、醸造技術が目に留まれば、それを使って何かできないか考える。

「常に最高のものを造ろうとはしています。でも、新しい原料や新しい技術、新しい製品にはいつも興味があります」ジャスティンはそう話してくれた。その考え方は、Howzit Brewingができるずっと前から続いている。

実験精神から得たビールに対する考え方

ジャスティンは30年近くホームブルーイングを続けてきた。多くの醸造家が伝統的なスタイルから始めて少しずつ磨き上げていくのに対し、彼が特に夢中になっていたのは野生酵母を使った発酵だったという。自然界から酵母を採取し、近くの農場で手に入れた果実を使い、その土地やその瞬間を映し出すようなセゾンを造っていた。

もちろん、そうしたビールは商業規模では簡単に成り立たない。特にハワイのような温暖な土地では、ビーチで過ごしたあとに飲みたくなるような、軽快で飲みやすいビールを求める人も多い。

それでも、その頃の実験精神は今も変わらず残っている。

現在では、それが絶えず入れ替わるタップリストに表れている。ある週は、新しく開発されたモルトを使った伝統的なラガー。別の週には、意外性のあるサワーやスタウト、ホップを前面に出したビールが並ぶこともある。そして時には、かなり大胆な挑戦もする。

私が訪れたときに最初に飲ませてもらったのは、ローカル産のバナナ、ハチミツ、カカオを使ったインペリアルスタウトだった。アルコール度数はなんと19%。思わず笑ってしまうような数字だ。

面白い」と思ったら、追いかけてみる

造るビールは変わっても、その姿勢は一貫している。面白そうなものを見つけたら、とりあえずやってみる。そして、その先に何があるのか見てみる。ジャスティンがビールについて語る様子は、人生について語るときとどこか似ている。興味を持ったことがあれば、とりあえず追いかけてみる。そんな感覚だ。

実際、その姿勢は今回の会話のあちこちに表れていた。ブルワリーを始めたこと。ハワイへ戻ってきたこと。日本での将来の計画。さらにはソフトウェアやイベント運営に関する個人的なプロジェクトまで。一見すると関係のない話ばかりだ。しかし話を続けるうちに、それらはすべて同じ好奇心からつながっているように思えてきた。Howzit Brewingにとって、実験することはごく自然なことであり、このブルワリーらしさそのものでもある。

そして、次々と新しいビールがタップに並び続けていることや、ジャスティンがまだ試したいことを次々に語ってくれる様子を見ていると、その好奇心が尽きる日は当分来そうにない。

By Solario (アーティスト、シセロン資格保持者)