「なんか、煮詰めることにはまってきたかも…」
えぇ!? どういうことですか? 煮詰めること? 「煮詰まる」じゃないですよね…? 元ハワイアンレストランのシェフ・ボビー青木さん、お顔を見る限りでは思い詰めている様子はなさそうです。
「こないださ、冷凍マウイオニオンスライスソテーを、さらに煮詰めて『万能だれ』をつくったじゃない? あれがシンプルな割にめちゃくちゃおいしく汎用性も高かったから、別の食材でもやりたくなっちゃってさ」
な、なるほど。で、今度のターゲットはどなたですか?
「ドラムロールお願い…マウイゴールドパイナップル! 同じマウイ島つながりだね」
マウイゴールドパイナップルといえば、マウイ島のハレアカラで収穫されるブランドフルーツ。甘みはもちろん、低酸性が何よりの特徴で、パイナップル特有のいがいがした感じが少なく、小さなお子さんでもぱくぱく食べられちゃうんですよね。
「そう。よく勉強してるじゃない! 今日は、このマウイゴールドパイナップルの冷凍ピューレを、煮詰めていこうと思います!」
マウイゴールドパイナップルジャム
(材料)※つくりやすい量
・ 冷凍マウイゴールドパイナップルピューレ 1kg
(つくり方)
1.冷凍マウイゴールドパイナップルピューレを解凍する(流水解凍、もしくは使用する前日に冷蔵庫に入れて解凍)
2.1を鍋に入れ、5分の1ほどの分量になるまで弱火で約1時間炒める
※焦げやすいため、弱火でじっくりと炒める
※お好みでグラニュー糖や、はちみつを加えてもおいしくいただけます
マウイオニオンのときと同じく、手順はいたってシンプル。1時間ほどかけて、じっくり煮詰めていくってだけなのです。
「この時間がさ、かさが減っていく過程がさ…、なんか本当に楽しいんだよね」
ボビーさん、新しいおもちゃを手に入れた子どものようです。
「そろそろいいかな。ほら、味見してみて」
言われて口に入れると…これは! こんなに凝縮されたパイナップル感、お菓子でも経験したことがありません!
「こんなジャムがあれば、朝ごはんは天国だよね」
本当に。そしてボビーさん、次回は…?
「もちろん、このジャムを使ったアレンジレシピを紹介します」
そうこなくっちゃ!