「カスカラ」もしくは「コーヒーチェリー」、そんな言葉を聞いたことはありますか? 近年世界的に、そしてハワイでも注目度のぐんと上がっているスーパーフードなんです。
由来はスペイン語
「カスカラ(CASCARA)」とは、スペイン語でもともと「殻」や「皮」という意味。これが転じて、コーヒーチェリーからコーヒー豆を取り出したあとに残る果肉と皮のことを指すようになりました。このカスカラを乾燥させて砕き、お茶のように淹れて飲むことが静かにブームとなりつつあるのです。
その歴史、じつは古く…
実際、コーヒーの産地として知られるイエメンやエチオピアでは、コーヒーが飲まれるようになったころ、もしくはそれ以前から、このようにコーヒーチェリーを乾燥させてお茶として飲用していたといわれています。これらの地域では一緒にジンジャー、シナモン、ナツメグなどのスパイスをブレンドして飲むのが一般的だそうです。
味わいや、いかに
その味わいはというと、コーヒーの味はしません。まず感じるのは、フルーツ特有のさわやかな酸味。ローズヒップやハイビスカスティーが一番近いかもしれません。その中にマンゴーなどのトロピカルフルーツのニュアンスや、どこかタバコのような植物の青い香りも。前出のイエメンやエチオピアのようにスパイスを加えてもおいしいですし、はちみつや、メープルシロップで甘みを加えてもおいしくいただけます。
アンチエイジングに効果的?
注目されているのは、そのおいしさだけが理由ではありません。豊富なポリフェノールから、期待されるのは高い抗酸化作用。一方でコーヒーの果実を利用したドリンクでありながらも、カフェインは一般的なコーヒーの半分以下なんです。
「ハーブティー」を意味する「TISANE(ティザーン)」という商品名で販売されていることの多いコーヒーチェリーティー。日本語だと「チザン茶」なんて表記もあるようです。ハワイでお買い物の際には、ぜひ目を光らせてみてください。