2019 11.01 fri

マカダミアチョコ工場
社長のニールさん
夢はミュージシャン!?

Neal Wanted to Be a Musician?
How He Became the President of Menehune Mac
MENEHUNE MAC

「高校のころは、ミュージシャンにあこがれていたんだ」
そう話すのは、人呼んで、「ハワイのスーパーマリオ」、ひげがチャーミングなニール・アラカキ。ハワイでもっとも長く続くお菓子ブランド「メネフネマック」の社長です。

ストレスは自ら作り出すもの

12、3歳から家の仕事を手伝っていたニール。家族経営のビジネスに休みはなく、土曜も日曜も関係なく働いていたといいます。
「高校に入って驚いたよ。だってみんな土日は働かないって言うんだもん」
でも不思議なもんでさ、と続けます。ずっとそうやって働いてきてそれが当たり前だったから、土日勤務でもストレスを感じないんだよ、と。ストレスというのは、体力的なものではなく精神的なもの。人は自分の悩みを自ら大きくしているようなものだと語ります。

大学卒業、二足のわらじ

大学時代はアメリカ本土、ロサンジェルス在住。そのときはナイトクラブでピアノを弾くアルバイトもしていたといいます。
「結構上手だったのよ、僕。でもね、たくさんの才能あるミュージシャンが食べるのもままならないのを見てさ、こりゃ無理だな、と。ごはんは大切。まあどっちみち、いずれ家業を継ぐことは決まっていたんだけどね」
大学を出てハワイに戻り、本格的にメネフネマックの仕事を始めました。
「うちは家族経営で特殊な職場だから、外の仕事を知るためにも、最初のうちは2つの仕事を掛け持ちしていたんだ」
実家の仕事、外の仕事。そのどちらにも、いい面と悪い面があるということをこのころ学んだといいます。有名チェーン店のマネージャーも4年間務めたそう。でも…「レストランの仕事は好きになれなかった。勤務時間は長くて、深夜勤務もある。体内時計がめちゃくちゃになっちゃうよね」。

日本人とハワイの人は似ている?

日本に住んでいたこともあるニールは、日本語が堪能です。ファクトリーショップに日本人観光客がやってくると、持ち前の明るいキャラクターで流暢に対応します。
「お客さんと直接話をするのが一番楽しいよね。問屋でもお店相手でもなく、実際のエンドユーザー。日本人は、最初はまじめで緊張しているのに、打ち解けると遠慮しない感じがいいよね。ハワイの人に似ていると思う」
うまくいくのも、失敗するのもすべては自分の責任。そう話す強い決意が根底にあるからこそ、彼の愛らしいキャラクターは人々を魅了するのでしょう。

BRAND ブランド紹介

MENEHUNE MAC
メネフネマック オアフ島

1939年創業、ハワイに現存する最も古いマカダミアナッツチョコレート工場です。手作業でのチョコレート菓子づくりにこだわり、一箱ひと箱ていねいに製造。その品質が評価され、オリジナルブランドのみならずローカルのホテル・ブランドのチョコレートも手掛けます。マカダミアナッツはすべてハワイ産を使用しています。