「FURIKAKE FLAVOR」。ハワイにいると、こんな表記をよく見かけます。日本の「ふりかけ」をよく知る私たちからすると、「『ふりかけフレーバー』って、いったい何?」と首をかしげてしまいますが、ハワイでは市民権を得た、誰しもにおなじみの味なのです。
ふりかけ味のポップコーン!?
ハワイで「FURIKAKE」というと、シンプルな海苔のふりかけ味を指すことがほとんど。そしていわゆるごはんのお供的パウダーとして販売されるだけでなく、このフレーバーのお菓子なんかも多く販売されています。冒頭の写真の「ハリケーンポップコーン」もそのひとつ。溶かしたバターをかけたポップコーンに海苔ふりかけをまぶし、そこにしょうゆ味のおかきがミックスされています。このアメリカと日本のコンビネーションが、現地のロコたちから大人気。特に映画館には欠かせない存在です。
「MOCHI CRUNCH」って一体なに?
世界中から多くの移住者が集まっているハワイでは同じくさまざまな文化も集まり、それが本国とは違った変化を遂げる、ということがよくあります。「FURIKAKE」もそうですが、ハリケーンポップコーンに入っている「おかき」、これが現地では「ARARE」、もしくは「KAKIMOCHI」、「MOCHI CRUNCH」と呼ばれていたりします。「あられ」、「かきもち」は日本語でも同じ意味で使いますが、「もちクランチ」は、もはやハワイならではの「新語」と言っていいかもしれませんね。
ピーナッツバターin大福
もうひとつ、ハワイならではの進化を遂げた言葉の代表格に、「MOCHI」があります。「お餅のことでしょう?」と思うなかれ。どちらかという「大福」のようなお菓子のことを、ハワイでは「もち」と呼ぶんです。あんこが入っているいわゆる日本の大福に近いものもあれば、ハワイならではのトロピカルフルーツが入ったものも目にします。生地の色もピンクや緑、鮮やかに染められていることもあったり、アメリカらしいなぁ、というところでは、餡の代わりにピーナッツバターが入ったものも。これがなかなかいけるんです。
日本語のようで日本語でない、そんな言葉を見つけつつハワイならではの味を探すのも、またひとつ楽しみ方だと思います。